大学別分析

【就活】(鉄鋼大手)神戸製鋼所に入りやすい大学は?学歴重要度は?【データは語る】

日本製鉄、JFEスチールに引き続き、今回も鉄鋼業界の大手企業である『神戸製鋼所』について、就職における『学歴の重要性』について考えていきます。
就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社中堅大学からもある程度採用する会社など、間違いなく企業カラーが存在するためです。
まずは簡単に神戸製鋼所の企業紹介をした後、採用大学等について考察していきたいと思います。

会社の概要

まず神戸製鋼所の会社概要について簡単に見ていきます。

売上額は2018年度のデータ。平均年収は2016年度。
事業内容 鉄鋼、非鉄、機械、プラント製造、電力 他
主な商品 各種鉄鋼、アルミなどの非鉄金属、ショベルなどの建設機械 他
売上 約1兆8,811億円
平均年収 約858万円(総合職)
特徴 ・鉄鋼の他に、アルミや銅などの非鉄金属も強い
・ショベルカーなどの機械製造やエンジニアリング事業も行う
・電力事業も行い、発電所を建造している
・2017年10月にデータ改ざんが発覚し、社会的に大問題になった

神戸製鋼所(KOBELCO)は兵庫県神戸市に本社を置く鉄鋼・非鉄金属メーカーです。
日本製鉄(旧新日鐵住金)やJFEスチールに次ぐ規模の鉄鋼メーカーですが、非鉄金属に加えて産業機械電力事業も行っています。

国内3番手の鉄鋼メーカー。ハイテンも得意。他の鉄鋼メーカーと同様に、自動車軽量化の流れに乗る。

記憶に新しいのが2017年の品質データ改善問題で、『鉄鋼事業』『非鉄金属(アルミ・銅)事業』で不正が発覚しました。

アルミについては古河スカイや住友軽金属などが競合他社。

求める人材は、
誠実:事実を真摯に受け止め、誠意をもって行動する人材
変革:現状に満足せず、常に挑戦し、変革を目指す人材
協働:自分の考えを発信し、相手の意見を受信し、切磋琢磨しながら取り組む人材
』となっています。

長いですね。不正発覚を受けてのことでしょうか。

アメリカなど海外での生産も行っています。

大学群採用実績の比較

では神戸製鋼所における、大学群別採用数を見ていきましょう。
ここでは『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、神戸製鋼所の過去29カ年における採用実績の”偏り”を見ていきます。

ダイヤモンド『大学の序列』を参考(後述)
神戸製鋼所_大学群別の就職実績(29カ年)
難関国公立7大学とは、東工大、一橋大、神戸大、筑波大、横浜国立大、首都大、広島大の7大学のことです。
大学によっては29カ年よりやや短い場合があります。
2017年までの統計データですが、全て連続したデータであるわけではありません。
データ分析
旧帝大が多いが関関同立も多い

神戸製鋼の採用傾向は、旧帝大が多いのがまず挙げられます。
これは競合他社である日本製鉄JFEスチールと同様の傾向です。

次に特徴的なのが、関関同立からの採用数の多さです。
本社が関西にあるのも影響しているとは思いますが、実績で早慶を大幅に上回ります。

一方、それ以外の私立はというと、MARCHからの採用は少なめですし、日東駒専産近甲龍からの採用はかなり限定的なものになっています。

関西に本社がありながら産近甲龍からの採用が少ない

基本的には上位校からの採用が多いですが、OBのつながりからか関関同立の実績が優れているのが特徴的です。

基本的には高学歴志向の会社



特に実績の多い大学ベスト10

では次に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。

過去29カ年での神戸製鋼所の就職実績。
ただし大学によっては若干年数が異なる。
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 大学名 採用実績(過去29カ年)
1 阪大 268
2
神戸大 242
3 早稲田 176
4 同志社大 170
5
京大 168
6
慶應 159
7 九大 152
8 関西学院大 137
9
東北大 120
10 立命館大 104

関西の一流大学が多い

神戸製鋼は地元志向な採用のようです。
旧帝大に加え関関同立からの採用が多いことは説明しましたが、旧帝大の中身を見ると一番多いのが阪大で次が京大という関西圏の大学が上位にランクインしています。

ランキングトップが阪大で2位が神戸大というのも特徴的です。

関西圏の難関大学からの採用が極めて多い

その他、関関同立では同志社大からの採用が多くなっています。

学歴重要度

神戸製鋼所の評価

学歴重要度:(割と高い)

私が判断した神戸製鋼所における就職での学歴重要度は、3.5です。
神戸製鋼への入社における学歴重要度は『割と高い』にランクされました。

旧帝大や早慶からの採用が多いので、学歴の重要性が高いのは間違いありません。
ただし、関西圏の中堅私大である関関同立からの採用がかなり多くなっているなど、学歴だけでない側面もあります。

加えて、旧帝大の採用といっても”東大”がトップ10にランクインしていないなど、超高学歴じゃなくても入社できます。

そのういった理由から、学歴重要度は日本製鉄やJFEより一段階下の3.5となっています。

学歴重要度は就職データを数値化・分析し独自に判断してます
学歴重要度の根拠
  • 旧帝大や早慶からの採用が多い
  • 下位大学からの採用は少ない
  • 地元の阪大や神戸大、および関関同立からの採用が際立って多い

まとめ

神戸製鋼所はかなり地元志向な採用となっています。
採用傾向としては、京大阪大、神戸大などの関西の上位国公立大学からが非常に強く、加えて関関同立からもかなり多くの実績があります。

早慶やその他旧帝大からの採用も多いため、基本的には上位校からの採用が多くなっています。

OB・OG訪問などで、会社の社風雰囲気をよく研究しておきましょう。

OB・OG訪問サービス

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参考) 週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)

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