前回の花王に引き続き、今回は外資系No.1日用品メーカーである『P&G』の、就活における『学歴の重要性』と『採用実績の多い大学』を見ていきたいと思います。
就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、間違いなく企業によるカラーがあるためです。
花王よりも更に大規模なグローバルNo.1企業である『P&G』には、採用に関してどのような傾向があるでしょうか?
会社の概要
はじめに、P&Gがどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 日用品、化粧品、ヘルスケア、化学原料など |
主な商品 | メリット、サクセス、アジエンス、ピュオーラ、ビオレ、アタック、ファブリーズ、ジョイ、レノア、SK-Ⅱ、h&sなど |
売上 | 2717億円 (グローバル:円換算で約8兆3千億円) |
平均年収 | – |
特徴 | ・「プロクター・アンド・ギャンブル」が正式名称。 ・日用品分野で花王を抜きNo.1 (グローバルでもNo.1)。 ・花王同様にCMなどの広告戦略がうまい。 ・若手から責任ある仕事を任される。 ・社内教育制度が充実している。 ・神戸に本社がある。(研究所も神戸) |
P&Gはアメリカ合衆国に本社を置く、世界で最も巨大な消費財メーカーです。
P&Gジャパンは『外資系』であり、グローバル色の強い企業となっています。
花王やライオンが競合になります。
特にマーケティング職などは採用数がかなり絞られており、採用されて順調にキャリアアップできればグローバルエリートとなるでしょう。
P&Gからは『ファブリーズ』『パンパース』『h&s』など、CMなどでもお馴染みの製品を販売しています。花王同様、テレビCMを使った広告戦略に長けています。
また社内教育制度が整っており、若手でも責任ある仕事に抜擢されることがよく知られています。私の知り合いで26歳で某商品のプロジェクトリーダーになった女性を知っています。やはり大変だそうです。
大学群採用実績の比較
外資系で世界規模のグローバル企業であるP&Gですが、採用校実績にはどのような傾向がみられるでしょうか?
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における花王の採用実績の”偏り”をまず見てみます。
P&Gの採用データから、旧帝大や早慶をはじめとする上位大学からの採用が圧倒的に多いことがわかると思います。
日本企業はよく”学歴を重視し過ぎる”として批判されますが、P&Gのような外資系も日本企業に負けず劣らず高学歴志向が強いのかもしれませんね。
MARCHや関関同立も採用はありますが、早稲田慶應と比較すると割合的に少なくなります。
日東駒専と産近甲龍からは本当にほぼ皆無です。(29年間で合計でたったの6名)
外資系なので”英語力”についてもかなり必要とされます。
英語は『できて当たり前』で、+αの力が求められるのがP&Gです。
特に実績の多い大学ベスト10
次に具体的に採用数の多い各大学をランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない。
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 慶應 | 88 |
2 | 京大 | 71 |
3 | 東大 | 68 |
4 | 早稲田 | 55 |
5 | 神戸大 | 42 |
6 | 阪大 | 41 |
7 | 同志社大 | 30 |
8 | 東京理科大 | 18 |
8 | 立命館大 | 18 |
10 | 一橋 | 15 |
東大京大早慶が断トツで多いです。
東大より京大が多いのは、P&Gジャパンの本社が神戸にあるからでしょうか。
そのため、神戸大からの採用も多いです。
理科大、同志社と立命館が頑張っています。
帰国子女などの英語実力者はやはり多少は有利だと思います。
学歴重要度
学歴重要度:(かなり高い)
私が判断したP&Gにおける就職での学歴重要度は、4.5です。
旧帝大や早慶をはじめとした上位大学からの採用が極めて多いのに加え、逆に中堅or下位大学からの採用が極端に少ないです。
- 旧帝大・難関国公立・早慶などの一流大学からの採用が極めて多い
- 日東駒専や産近甲龍をはじめとする中堅大学からの採用はほぼ絶望
- とは言え関関同立とMARCHから割と採用がある
- 理科大もトップ10入り
まとめ
P&Gは学歴重要度が極めて高いです。
恐らく研究職はほぼ全員が一流大学出身でしょう。
旧帝大・早慶が採用実績校の大多数を占めます。
一応、関関同立とMARCHからの採用も一定数あります。
残念ながら日東駒専と産近甲龍からの採用は29年間で『合わせて5人』という絶望的な少なさです。
学歴フィルターの存在が疑われます。
当然、産近甲龍以下の層からの採用はさらに少なくなっています。
やはり高学歴が有利な企業であることは間違いないです。