この記事では、国内企業における銅権益生産量トップの企業を紹介しています。
電動化(EV)などに伴い、銅需要は今後大幅に伸びることが予想されています。
そのような状況の中、銅資源の権益をもつ企業の業績は、今後伸びることは間違いないと思われます。
この記事では銅権益をもつ国内企業の生産量について、ランキング形式でまとめました。
あまりここまで正確にまとめてある記事はないと思いますので、投資する上で参考になると思います。(2020年度)
Contents
銅権益を保有する企業(ランキング)
まとまった量の銅資源権益をもつ日本企業はそれほど多くありません。
主だったところは以下の企業に集約されます。
総合商社、ENEOS(JX金属)、住友金属鉱山、三菱マテリアルです。
(ここで言う総合商社とは三菱商事、三井物産、丸紅、住友商事の4社のことです。)
主にチリなどの海外に権益を持っています。
具体的な各社の銅生産量は以下になります。
順位 | 企業名 | 銅生産量 (万㌧/年) |
① | 住友金属鉱山 | 25 |
② | 三菱商事 | 22.7 |
③ | ENEOS (JX金属) | 20 |
④ | 三井物産 | 15.3 |
⑤ | 丸紅 | 12 |
⑥ | 住友商事 | 5.8 |
⑦ | 三菱マテリアル | 不明 |
住友金属鉱山 > 三菱商事 > ENEOS > 三井物産 > 丸紅 > 住友商事
国内企業でもっとも銅生産量が多い企業は、「住友金属鉱山」ですね。
銅生産量が多い企業ほど、銅価格上昇の恩恵を受けることができるので、住友金属鉱山は最も注目すべきことになります。
※ただし、2022年以降は「三菱商事」が住友金属鉱山を抜き持分生産量トップになります。
グラフ形式
※三菱マテリアルは除外しています。
※2022年以降は三菱商事が32~37万㌧でトップ。
まとめ
国内企業で銅資源の開発企業をまとめました。
一番多く生産しているのは、住友金属鉱山の年間25万㌧です。
これは世界のトップ30に入ります。
総合商社も多くの権益をもち、特に三菱商事は23万㌧近い量を生産しています。
また、今後も生産量を増強することを明言しています。
銅需要は今後もひっ迫することが予想される一方、優良な銅鉱山は減少していることが知られているので、銅資源を保有する企業は注目しておくことは重要だと思います。
補足
三菱マテリアルは権益生産量としてどの程度なのかはデータが開示されておらず不明なのですが、権益配当として2020年で141億円、2019年で126億円程度となっています。
(2021年3月期決算説明資料参照)
参考までに2020年のENEOS(JX金属)の金属事業の営業利益は349億円でした。