大学別分析

【就活】(化学大手)富士フイルムに入りやすい大学は?学歴重要度は?【データは語る】

今回は化学メーカー大手である『富士フイルム』への就職に関する『学歴重要度』を見ていきたいと思います。
自分の大学のOB・OGがどの程度働いてるのか知ることは重要です。
企業が自分の大学をどの程度評価しているのかがわかるのに加え、OB・OGが多い場合は入社後の強い繋がりも期待できます。
というわけで、富士フイルムの採用大学について分析していきたいと思います。まずは会社概要から。

会社の概要

まず富士フィルムがどのような会社か簡単に見ていきます。

数字は2016年度のデータ。
事業内容 イメージング、ヘルスケア&マテリアルズ、ドキュメント
主な商品 デジカメ、X線画像診断、ディスプレイ、プリンター など
売上 約2.3兆円
平均年収 約880万円(総合職だけでなく全従業員の数字)
特徴 ・『写真フィルム』事業からの大幅転換を断行し、成功した
・かなり厳しい社風と良く言われる
・よくリストラする
・医薬品や化粧品事業にも参入した
・AIの活用にも積極的で医療への応用を研究している
・写真事業はデジカメとして生き残っている
・プリンターなども手掛ける

富士フィルムが求める人材は、『様々な分野のプロフェッショナルを目指して自ら成長し、グローバルに活躍できる人材』だそうです。

イメージング領域・ヘルスケア(&マテリアル)領域・ドキュメント領域の全ての領域で営業利益を上げている。

富士フィルムは化学メーカーとしては先陣を切って、医療分野に参入した経緯があります。改革と断行。現在はAIの活用も目指すなど、とにかくスピードが速い。
デジカメによる写真フィルムの衰退からの復活劇は、よく様々なメディアで語られています。企業買収なども積極的に行っており、現在売上2兆円規模の巨大企業です。



大学群採用実績の比較

では富士フィルムの大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、富士フィルムの過去29カ年における採用実績の”偏り”を分析します。

ダイヤモンド『大学の序列』を参考(後述)
富士フィルムへの大学群別の就職実績(29カ年)
難関国公立7大学とは、東工大、一橋大、神戸大、筑波大、横浜国立大、首都大、広島大の7大学のことです。
大学によっては29カ年よりやや短い場合があります。
2017年までの統計データですが、全て連続したデータであるわけではありません。
データ分析
やはり旧帝大などの一流大学群からの採用が多い

富士フィルムも他の化学大手と同様に旧帝大からの採用が多いです。
研究開発型の企業で、技術水準も極めて高いため、旧帝大出身の優秀な人材でなければやっていけないためと思われます。

難関国公立早慶からの採用も多いですが、同様に学力的な信頼性を確保するのが目的であると思われます。

そういった理由から、MARCH関関同立以下の大学群からの採用はやや少なめです。
とは言え富士フィルムも技術系だけでなく文系職種の採用もかなりありますので、中堅大学からの採用もそれなりにあります

とは言え日東駒専からは29年間でたったの36人しか採用されておらず、産近甲龍に至っては20年間で0人という衝撃の数字です。
産近甲龍は富士フィルムからよっぽど信頼されていない、というのがよくわかります。

富士フィルムも上位大学からの採用がやはり多い

特に実績の多い大学ベスト10

次に具体的に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。

過去29カ年での富士フィルムへの就職実績
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 大学名 採用実績(過去29カ年)
1 早稲田 364
2 東工大 312
3 東大 301
4 慶應 271
5 京大 225
6 阪大 149
7 東京理科大 121
8 東北大 110
9 九大 98
10 一橋 87

本社が東京なので東京の大学からの採用が多いです。
早稲田が一番多いですが、次いで東工大、その次に東大です。
京大阪大もトップ10にランクインしており、理工系で評判の良い大学からの採用が極めて多いです。

印象的なのが7位にランクインした理科大です。
理科大は進級が厳しいことで有名で、それが理由か分かりませんが大企業への就職率が他の中堅大学と比較すると抜群に良いです。

早慶や東大・東工大・京大・阪大などの一流大学からの採用が多い。
東京理科大がここでも健闘している。

学歴重要度

富士フィルムの評価

学歴重要度:(かなり高い)

私が判断したカネカにおける就職での学歴重要度は、4.5です。

早慶東工大旧帝大などの上位大学からの採用が多いが、MARCH関関同立理科大といった中堅大学からの採用もそれなりにある。
しかし、それ以下の大学群からの採用は殆どない。(産近甲龍に至っては約29年間で実績0)

その辺りのバランスを考慮して4.5としました。

学歴重要度は就職データを数値化・分析し独自に判断してます
学歴重要度の根拠
  • 早慶・東工大・一橋大・旧帝大などの一流大学からの採用が極めて多い
  • MARCH・関関同立からも多くはないがそれなりに採用されている
  • しかし、日東駒専と産近甲龍などの大学群からの採用が極端に少ない
以上、富士フィルムにおける学歴重要度の考察でした。



まとめ

富士フィルムは技術水準が高い会社であり、採用も一流大学からの実績が多いです。
レベル的に関関同立やMARCHが最低ラインで、それ以下の大学からの採用は厳しい印象を受けます。

東工大理科大といった理系単科大からの採用が多いことからも、富士フィルムは良い意味で技術オタク的な人種が好きなんだろうなという感じは受けます。

富士フィルムは技術系の高学歴が好き。
早慶や東工大などのOB・OGがたくさん働いている。

参考) 週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)

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