業界研究/企業分析

前提を疑って成功した企業事例を考えてみた

それまでの慣習や常識を覆して成功した企業事例を書いていきたいと思います。
ビジネスで大成功するためには当たり前のことをやっていただけではだめで、『今までにないことを行う』必要があると言われています。
そういうわけで、『今まで誰もやらなかったことを行って成功した事例』のサンプルを集め、分析することにしました。

有名どころ

Amazon

Amazonはインターネット繁栄の時流に乗り、書店で本を買うと言う常識を覆し、『ネットで本を買う』時代を作り上げました。
今では、本以外にも衣類や電化製品などにも拡大し巨万の富を築きました。
今やGAFAにも数えられる世界規模の巨大グローバル企業ですが、つい10~20年ほど前までは、しがないインターネット通販会社でした。

ブラウザの保存機能などで、面倒な住所登録やクレジット番号登録が自動で入力されるシステムは、Amazonの特許だそうです。
その特許で守られている間に、Amazonは成長できました。

化学メーカー

富士フィルムの異業種参入

医薬品事業への参入

化学メーカーである富士フィルムはかつて医薬品事業へ参入しました。
それまで製薬メーカーの専売特許だった医薬品開発の領域に、化学メーカーが進出していった点で意義が大きいです。

これを皮切りに、AGCや帝人、味の素、明治製菓、日東電工、旭化成など、多くの化学メーカーや食品メーカーが医薬品事業に参入しました。

化粧品事業への参入

富士フィルムは化粧品事業にも参入しました。
それまで化学メーカーが化粧品業界に参入した事例はなく富士フィルムはそれまでの常識を覆しました。
「アスタリフト」を開発し、約4年で100億円の売上を超えました。

その後、花王なども参入しました。

富士フィルムはデジカメによるインスタントカメラ需要の激減と言う、倒産してもおかしくなかった逆風にも負けなかっただけあります。

凸版印刷&大日本印刷

元々は印刷会社だったにも関わらず、全く技術的接点のないIT分野に進出した。
VRやデジタル印刷はもはや凸版印刷などの印刷メーカーが業界トップを走っている。
異分野進出の背景には、デジタル普及による紙媒体需要の低下がもちろんある。

けれど、VR(仮想現実)なんて、印刷事業と何の関係があるんだと言う感じ!

細かな商品群

液体用洗剤

洗剤は固体という概念を崩しました。
それまで洗剤と言えば粉用洗剤でしたが、今やハンドリングの良さから液体用洗剤の方が良く使われるようになりました。

IQOS

タバコは葉っぱをもやすものという前提を壊し、タール摂取量の軽減を実現し、世界的に爆発的に売れました。

ハイブリッド自動車

トヨタのプリウスなど、車は化石燃料で走ると言う前提を壊しました。
走行中の受電により、燃費が大きく向上しました。

ウォシュレット&音姫

TOTOが世界で初めて開発しました。
特にウォシュレットはTOTOが1980年に開発し、トイレ文化を変えた画期的な商品でした。
それまでトイレに電子機器を持ち込んだメーカーはおらず、便器はただのセラミックスであると言う前提を壊しました。

サービス

リクルート

リクナビの導入など新卒採用を見直しました。
それまでは、推薦状などで就職が決まっていたが、現在はほぼリクルートを通して就活が行われる。
企業からしてみたらリクルートに払うお金が馬鹿らしいが、『ゲーム理論』的に自分だけ利用しなくなると自分だけ損するため、このシステムから降りることができない。

リクルートの勝ち!

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