大学別分析

【就活】製薬業界は中堅・下位大学からも採用される【データは語る】

再編に揺れる製薬業界ですが、基本的には好待遇であることが知られています。
薬を開発するという意義や年収の高さに惹かれて、就職を希望する学生も多いです。
しかし製薬メーカーは就職難易度が高いんじゃないかと思っている人もいると思います。
今回は、製薬業界への大学別就職実績を比較し、特徴を探りたいと思います。

製薬業界には学歴によらず採用される


製薬業界にはどのような大学から採用されるのでしょうか。
東大京大ばかりでしょうか。
いいえ、そんなことはありません。色々なレベルの大学からかなり万遍なく採用されます。
以下に比較グラフを示します。

大手製薬メーカー8社への実績:
アステラス製薬、大塚製薬、協和発酵キリン、塩野義製薬、第一三共、大正製薬、武田薬品、田辺三菱製薬
製薬メーカーへの就職実績
難関国公立7大学とは、東工大、一橋大、神戸大、筑波大、横浜国立大、首都大、広島大の7大学のことです。

旧帝大からが圧倒的に多い

データを見ると、旧帝大からの就職実績が圧倒的です。
後ろに参考として示しますが、学生数で言うと早慶やMARCHとった私立大学と比較して旧帝大は少なくなっていますので、製薬メーカーへの就職実績は、純粋に旧帝大学生就職力を示しています。

旧帝大には薬学部を擁する大学が多く、また学力の高い学生も多く抱えているため、製薬メーカーへの就職実績が優れるのだと考えられます。

第二位は関関同立!

では、製薬メーカーへは旧帝大だけかというと全くそうではありません。
次点では早慶ではなく、『関関同立』が他を引き離して第二位に位置しています。

二位が関関同立というのはかなり躍進しているイメージです。

早慶に勝つというのは凄いように思えます。

第3位以下はほぼ接戦

第三位の早慶を含め、その下位クラスの大学群で就職実績はさほど変わりません。
さすがに日東駒専や産近甲龍は少し実績は落ちますが、十分に採用されており、石油化学業界での実績と比較すると雲泥の差です。

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中堅以下の大学からも多数採用

その他、中堅や下位クラスの大学からも多数採用されています。
特筆すべき大学を挙げてみます。

東京理科大・・918名
名城大・・271名
東海大・・83名
成蹊大・・68名
神奈川大・・40名
西南学院大・・101名
福岡大・・329名
日本女子大・・39名
武庫川女子大・・59名
etc

なぜ中堅以下クラスの大学からも採用されるのか?

しかし、何製薬メーカーには上位大学以外からもこれほど多くの学生が採用されるのでしょうか。
それは、製薬メーカーが多数のMR枠を募集してるためです。

MRとは・・医師に自社製品の薬を紹介しに行く営業マン(ウーマン)のこと。

MRは割と激務な職であることが知られていて、あまり高学歴の学生は応募しないという事情が隠されています。
とは言え、MRは結果を出せれば余裕で1000万円プレーヤーになることが可能な職種です。
その点を魅力的に感じる就活生も多いです。

一方、製薬メーカーの『研究部門』はかなりの難関です。
武田薬品など、新卒ではほんの数人しか採らないところも多いです。

待遇は技術系としてはトップレベルに良く、こちらも順調に行けば年収1000万円を超えることも十分可能です。

そのため当然のことながら学生には人気で、研究職には旧帝大などの上位大学を、トップレベルの成績で卒業した院卒の人材しか基本的には採用されません。

下位大学からの採用は、ほぼ全てMRや品質管理および事務系などの職種になります

まとめ

業界分析
意外かもしれませんが、製薬メーカーは大手であっても、中堅から下位クラスの大学から十分に採用されます。
理由としてはMRという医薬品業界の営業職としての募集が多いことが挙げられます。

一方、研究職は採用数も少なくかなりの難関であるため、こちらは旧帝大などのトップ校出身者でないと本当に厳しいと思います。

そういう事情であるため、製薬業界を志望する学生は、自分の応募する職種についてよく検討しておいてください。

参考

学生数の比較

資料

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