今回は製薬業界における(準)大手企業である『協和発酵キリン』について、就職における『学歴の重要性』について考えていきます。
就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、企業毎の特色が存在するためです。
まずは簡単に協和発酵キリンの企業紹介をした後、採用大学について考察していきたいと思います。
会社の概要
まず協和発酵キリンの会社概要について簡単に見ていきます。
事業内容 | 医療用医薬品 |
主な商品 | マイトマイシンC(抗がん剤) アポカイン(パーキンソン病治療薬) ミニリンメルト(夜尿症用剤) ネスプ(赤血球造血刺激因子製剤), etc |
売上 | 3,533億円 |
平均年収 | 約908万円(総合職) |
特徴 | ・キリン傘下 ・協和発酵工業とキリンファーマが2008年に合併して誕生 ・発酵技術を基にした抗体医薬品に強み ・医療用アミノ酸も展開 ・富士フィルムと提携 |
協和発酵キリンは抗体医薬品に強みをもつ企業です。
抗体医薬、低分子医薬、核酸医薬、再生医療の4つの領域を主力として開発しています。
主なターゲットとしては、「腎」「がん」「免疫・アレルギー」「中枢神経」の4つの領域となっています。
求める人材は、
『協和発酵キリンの夢や価値観に共感し、自ら参加したい人』となっています。
大学群採用実績の比較
では協和発酵キリンにおける、大学群別採用数を見ていきましょう。
ここでは『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における採用実績の”偏り”を見ていきます。
協和発酵キリンも、他の国内大手製薬メーカーと同様に旧帝大や中堅私大からの採用が多くなっています。
特に実績の多い大学ベスト10
では次に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。
ただし大学によっては若干年数が異なる。
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 東大 | 106 |
2 |
東京理科大 | 104 |
3 | 日本大 | 99 |
4 | 京大 | 71 |
5 |
早稲田 | 66 |
6 |
近畿大 | 59 |
7 | 明治 | 57 |
7 | 東工大 | 57 |
9 |
関西学院大 | 53 |
10 |
阪大 | 51 |
東大がNo.1
協和発酵キリンは確かにMARCHや関関同立などからの採用数が多いですが、一方で採用数No.1は東大です。京大も4位につけています。
MR職としての中堅私大と、研究職としての高学歴層の採用という構図となっています。
理科大も採用実績2位と健闘しています。
中堅クラスの大学としては、化学や製薬業界において採用実績に目を見張るものがあります。
学歴重要度
学歴重要度:(かなり高い)
私が判断した協和発酵キリンにおける就職での学歴重要度は、4.5です。
協和発酵キリンへの入社における学歴重要度は『かなり高い』にランクされます。
採用校のトップに東大、京大も4位にランクインするなど高学歴の採用が多くなっています。
とは言えMR(営業)採用の枠として中堅私大からも多く採用されているため、5.0は避けました。
- 旧帝大からの採用が多い
- 加えて、東大や京大からの採用数が際立つ
- 日本大など、中堅私大からの採用もかなり多い
まとめ
協和発酵キリンの採用傾向として、研究枠はかなりの高学歴が要求されますが、MR枠は中堅私大からも十分採用されます。
ランキングトップは東大であり、研究職はかなりのハイレベルとなっています。
基本的に旧帝大からの採用が多いです。
理科大や日本大をはじめとする薬学部を擁する中堅大学からの採用も多くなっていますが、恐らくMR職も多いのではないかと思います。
参考) 週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)