今回は製薬業界における大手企業である『大塚製薬』について、就職における『学歴の重要性』について考えていきます。
就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、企業毎の特色が存在するためです。
まずは簡単に大塚製薬の企業紹介をした後、採用大学について考察していきたいと思います。
会社の概要
まず大塚製薬の会社概要について簡単に見ていきます。
事業内容 | 医療用医薬品, 飲料, 食品, 健康食品 |
主な商品 | レキサルティ(抗精神病薬) イーケプラ(抗てんかん剤) アイクルシグ(白血病治療薬). etc ポカリ, SOYJOY, カロリーメイト, オロナミンC, オロナイン軟膏 etc |
売上 | 1兆2399億円 |
平均年収 | 約875万円(全従業員ベース) |
特徴 | ・製薬業界で国内No.4 ・『医療用医薬品』と『飲料・健康食品etc』の両輪事業が特色 ・医薬品としては中枢神経、がん領域などがメイン ・オロナミンCやカロリーメイトなど、一般品も有名 |
大塚製薬と聞けば、『ポカリスウェット』などの大衆品を作っているメーカーだと思い浮かべる人が多いですが、本来は医療用医薬品がメインの会社で中枢神経系などに対して重要な医薬品を開発している会社です。
共同研究や、海外企業の買収など、積極的な研究開発を行っています。
大塚製薬の製品開発における方針は、「ものまねをせず、世界に通じるものを創る」ことです。
求める人材は、
『行動力・積極性に富み、向上心を持ち自己開発できる人』となっています。
近年、タカラバイオと共同でがん遺伝子治療薬の開発に参入しました。
独占販売契約も結んでいます。
大学群採用実績の比較
では大塚製薬における、大学群別採用数を見ていきましょう。
ここでは『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、大塚製薬の過去29カ年における採用実績の”偏り”を見ていきます。
大塚製薬は他の製薬会社と同様に、旧帝大からの採用と、MR枠としての中堅私立大学からの採用が多くなっています。
特徴としては、関関同立からの採用が極めて多くなっています。
学生数としては、関関同立とMARCHなどは殆ど同じなので、この差は興味深いと思います。
特に実績の多い大学ベスト10
では次に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。
ただし大学によっては若干年数が異なる。
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 同志社大 | 115 |
2 |
関西学院大 | 87 |
3 | 関西大 | 85 |
4 | 早稲田 | 81 |
5 |
立命館大 | 80 |
5 |
九大 | 80 |
7 | 東京理科大 | 76 |
8 | 明治 | 75 |
9 |
阪大 | 69 |
10 |
京大 | 64 |
関関同立出身者が多い
旧帝大からの採用数も多いですが、東大がランク外(13位:56人)となっているなど、それほど旧帝大一色という状況ではありません。
それよりも5位までに関関同立の4大学全てがランクインしているという点が、特徴としては際立っています。
薬学部を擁する大学からの採用が多いと言うわけではなく、例えば関関同立で薬学部を擁するのは立命館大学は、関関同立の中では最下位ですし、慶應大学は11位とランク外となっています。
学歴重要度
学歴重要度:(少し高い)
私が判断した大塚製薬における就職での学歴重要度は、3.0です。
大塚製薬への入社における学歴重要度は『少し高い』にランクされます。
旧帝大系の採用が多いのは間違いのですが、一方で恐らく営業枠とはいえ関関同立などの中堅私大からの採用が極めて多くなっています。
また東大・京大からの採用もやや少な目であることも影響しています。
そのため、大手優良企業にしてはやや低めの3.0としています。
- 旧帝大からの採用が多い
- しかし、東大や京大からの採用が多いわけでは無い
- 関関同立からの採用が多いことが特徴
- 産近甲龍などからも比較的多い
まとめ
大塚製薬は、旧帝大からの採用が多いことに加え、関関同立からの採用が際立っていることが特徴です。加えて、理科大からの採用数も多いです。
ランキングトップは同志社大学ですが、薬学部を持たない大学がトップというのも面白いですね!
参考) 週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)