今回は紙パルプ業界最大手の『王子製紙』について、就活における『学歴の重要性』について考えていきます。
繰り返しになりますが、就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、間違いなく企業カラーが存在するためです。
まずは簡単に王子製紙の企業紹介をした後、採用大学についての考察をしていきたいと思います。
会社の概要
まず王子製紙がどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 家庭用紙、印刷用紙、段ボール、フィルム、再生エネルギー など |
主な商品 | ティッシュ(ネピア)、新聞紙、コピー用紙 紙おむつ など |
売上 | 約1兆5000億円 |
平均年収 | 約881万円(総合職) |
特徴 | ・紙・パルプ業界No.1 ・利益率が約4.7%と少ないが紙・パルプ業界では多い方 ・海外での紙おむつ需要増加を狙っている ・当然セルロースナノファイバー(CNF)の開発も行っている ・海外売上比率が高い(約3割) ・バイオマス発電などの発電事業にも本腰 |
王子製紙は業界1位の紙・パルプメーカーです。
他の競合他社と同様に、紙製品全般を扱っています。
基本的に斜陽産業である紙パルプ事業から、どう脱却していくかがカギとなっています。
そういった事情から、王子製紙も競合他社と同様に、次世代素材であるセルロースナノファイバーの(CNF)の研究や、バイオマス発電の事業にも乗り出しています。
加えて唯一国内需要が伸びている『段ボール』事業の強化や、海外進出などを行っています。
大学群採用実績の比較
では紙パルプ業界1位の王子製紙における、大学群別採用数を見ていきましょう。
ここでは『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、王子製紙の過去29カ年における採用実績の”偏り”を見ていきます。
日本製紙の採用を見ていると、『旧帝大』と『早慶』がずば抜けて大きくなっていることがわかります。
関関同立以下の大学群からの採用はかなり少なめです。
MARCHはまだそれなりに採用されているので大丈夫です。
ただやはり毎度のことですが、産近甲龍からの採用は少ないです。
日東駒専は王子製紙の場合、まだ採用はある方です。
特に実績の多い大学ベスト10
では次に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。
ただし大学によっては若干年数が異なる。
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 早稲田 | 103 |
2 |
慶應 | 75 |
3 | 東大 | 51 |
4 | 北大 | 43 |
5 | 京大 | 34 |
6 | 九大 | 30 |
7 | 東工大 | 26 |
8 | 日本大 | 24 |
9 | 明治 | 22 |
10 | 中央 | 21 |
上位は早慶。
次点で東大なので、高学歴の学生の採用が多くなっています。
また京大や九大、北大などの旧帝大や東工大からの実績が多く、上位校からの採用が目立ちます。
とは言え、関東の中堅~上位私大であるMARCHからの採用も割とあります。
学歴重要度
学歴重要度:(結構高い)
私が判断した日本製紙における就職での学歴重要度は、4.0です。
採用校の上位トップ5が『早慶+(東大含む)旧帝大』なので、学歴が重要であることは言うまでもないでしょう。
またその他、東工大や九大といった上位大学からの採用も目立ちます。
加えて、産近甲龍からは殆ど実績が皆無であるなど、下位大学からの採用は厳しいことが伺えます。
その一方で、MARCHや関関同立といった中堅校からの採用も割とあります。
そういう訳で、学歴重要度は結構高めである4.0となりました。
- トップ5が早慶+(東大含む)旧帝大
- その他の旧帝大や東工大からの採用も多い
- 産近甲龍からはほぼ皆無
- しかしMARCHや関関同立などの中堅校からも割と採用する
まとめ
王子製紙は業界No.1の製紙メーカーで日本製紙を凌ぎます。
そういった理由からか、採用実績校も日本製紙より高学歴な学生が目立つ印象です。
とは言え、中堅校からの十分採用されているので、MARCHや関関同立の学生で王子製紙の就職希望者はよく企業研究した方がいいと思われます。
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参考) 週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)