今回はビール最大手の『アサヒビール』についての、就職における『学歴の重要性』について考えていきます。(アサヒ飲料ではなく、アサヒビールです。)
繰り返しになりますが、就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、間違いなく企業カラーが存在するためです。
まずは簡単にアサヒビールの企業紹介をした後、採用大学等について考察していきたいと思います。
会社の概要
まずアサヒビールの会社概要について簡単に見ていきます。
事業内容 | ビール、ビール以外の酒類 |
主な商品 | アサヒスーパードライ、クリアアサヒ、ブラックニッカ |
売上 | 約9,200億円 |
平均年収 | 約903万円 (総合職) |
特徴 | ・ビール最大手 ・ビール類全体で4割のシェアを握る ・平均年収高い ・3年後離職率が極めて低い(2014→2017年で離職率0%) ・院卒より大卒の採用が多い |
アサヒスーパードライで知られるように、アサヒビールは国内No.1のビールメーカーです。
平均年収が903万円と高く、3年後離職率が0%(2014年入社)ということから、極めて待遇の良い会社であることが伺い知れます。
求める人材は、『アサヒグループ経営理念に共感し、「柔軟性・適応力」「独自の長所・個性」「国際感覚」を持ち合わせた人財』とされています。
大学群採用実績の比較
ではビール最大手のアサヒビールにおける、大学群別採用数を見ていきましょう。
ここでは『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、アサヒビールへの過去29カ年における採用実績の”偏り”を見ていきます。
アサヒビールの採用実績を見てみると、これだけの大企業にしては明らかに『MARCH』と『関関同立』からの採用が多いことが見て取れます。
旧帝大と早慶からの採用も多いですが、それに全く引けをとっていません。
ただし、日東駒専と産近甲龍からの採用は極めて少なくなっています。
これはサントリーや他の大企業と同じ傾向です。
恐らくアサヒビールは学歴はそれほど重視していないと思われますが、応募人数が多いのである程度書類選考の時点で選別しているのだと思います。
ただ完全に0にしてしまうと何かと批判を浴びるのと、やはりBtoCメーカーなのでその辺は配慮しているのでしょう。
特に実績の多い大学ベスト10
では次に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。
ただし大学によっては若干年数が異なる。
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 早稲田 | 198 |
2 |
慶應 | 156 |
3 | 同志社大 | 117 |
4 | 関西大 | 80 |
4 |
明治 | 80 |
6 | 立命館大 | 78 |
7 | 京大 | 75 |
8 | 立教 | 71 |
9 | 青山学院 | 69 |
9 | 中央 | 69 |
1位は早稲田です。2位は慶応ですが、その下にはずら~っと私立大学が名を連ねます。
アサヒビールは恐らく学歴は全く関係ありません。
強いて言うなら学歴フィルターで落とされない程度の大学レベルさえクリアしていれば、後は完全に人物重視の採用でしょう。
学歴重要度
学歴重要度:(普通)
私が判断したアサヒビールにおける就職での学歴重要度は、2.5です。
採用データから明らかなように、学歴の重要性はあまりありません。
大手企業にしては珍しく、旧帝大からの採用もそれほど多いわけでは無いです。
ただし、やはりトップは早慶であることと、恐らく学歴フィルターがあるのだと思われますが、日東駒専や産近甲龍以下の大学からは、ガクッと採用実績が落ちます。
- 私立大からの採用実績が極めて多い
- MARCHや関関同立以上の大学なら学歴は関係ない
- 旧帝大もそれほど実績が多いわけでは無い
- ただし(恐らく)学歴フィルターにより日東駒専や産近甲龍以下からは殆ど採用なし。
まとめ
アサヒビールビール業界No.1の酒造メーカーですが、採用に関して一定以上の大学を出ていればあまり学歴は関係ないようです。
食品系の企業はそこまで学歴がシビアに要求されるわけでは無い印象があります。
採用では、早慶やMARCH、関関同立などの私大がかなり多くなっており、上位10大学のうち9大学を占めます。
これほど私大が多いと言うことは、社内の雰囲気はどうなっているのか・・
とは言え、他の大企業と同様に、日東駒専や産近甲龍以下の大学からの採用は極めて少なくなっており、選考のおける学歴フィルターの存在が伺えます。
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参考) 週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)