大学別分析

【就活】(特殊鋼大手)日立金属に入りやすい大学は?学歴重要度は?【データは語る】

今回は特殊鋼大手である日立金属の『学歴の重要性』を見ていきたいと思います。

日立金属は『特殊鋼』と呼ばれる鉄を高度に加工した製品を主に開発・製造している会社です。日立系の会社で、自動車用の部品などに使われます。
伝統と実績のある大企業で、事業分野も多岐に渡ります。日立製作所の子会社です。

この記事では日立金属の企業概要と、就職データから見えてくる採用の傾向について分析したいと思います。

会社の概要

まず日立金属がどのような会社か簡単に見ていきます。

数字は2019年度のデータ。
事業内容 特殊鋼、磁性材料、電子材料、など
主な商品 自動車用部材、航空機用部材、電線ケーブル、医療用材料、
リチウムイオン電池材料、モーター用磁性材料、電子回路部品など
売上 約9,883億円
平均年収 774万円(全従業員ベース)
特徴 日立製作所の子会社
・特殊鋼業界では最大手

・自動車、航空機、鉄道、電子部品などの高度な金属部材を開発
・4つの研究部門『治金』『素材』『磁性材料』『電線材料』
・ニッチ製品多数
・ただ3年後離職率が16.7%とやや高い
鉄に様々な特性を持たせた『特殊鋼』の製造メーカー

鉄を加工して、『錆びにくい』『丈夫で強い』『軽い』『耐熱性がある』『磁性がコントロールされている』などの特性を持たせた特殊鋼と呼ばれる製品を主に開発・製造しています。

自動車航空機パソコンなど多種多様な最終製品の部材として使用されます。

特殊鋼業界では、日立金属が最大手です。
(2番手が大同特殊鋼(株)で売上5,433億円 2019年3月期)

日立金属が求める人材は、『失敗を恐れず、常に挑戦し続ける人』だそうです。

シンプルな内容ですね。
日立金属は特殊鋼の最大手企業!



大学群採用実績の比較

では日立金属の大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における採用実績の”偏り”を分析します。

ダイヤモンド『大学の序列』を参考(後述)
日立金属_大学群別の就職実績(29カ年)
難関国公立7大学とは、東工大、一橋大、神戸大、筑波大、横浜国立大、首都大、広島大の7大学のことです。
大学によっては29カ年よりやや短い場合があります。
2017年までの統計データですが、全て連続したデータであるわけではありません。
データ分析
旧帝大が多くMARCH未満は異常に少ない

日立金属の採用傾向は興味深いです。

割合としては旧帝大が多いですが、国公立早慶MARCH関関同立なども程よく採用されており、特に上位校志向というわけではありません。
実際、2018年度のデータを見ると、富山大や岩手大、滋賀大、名工大、熊本大、鳥取大などの中堅国公立からも普通に採用されており、バランスの良さが際立ちます。

ところが日東駒専産近甲龍となると、採用が以上に少なくなり、特に産近甲龍に至っては20カ年で採用が0(ゼロ)です!

実際2018年度のデータを見ても、日東駒専&産近甲龍からの採用は1名もありません。
学力的にはそれほど差がないと思われる関東学院大や東京電機大、東京海洋大などの採用はあるにも関わらず・・
なんでそんな嫌われてるの!?!?
傾向として、中~下位私大の採用を控えているのは間違いありません。
例えば、亜細亜大、帝京大、大東文化大、東海大、國學院大の採用数も29カ年で0ですので。(他は南山大や愛知大なども0)
旧帝大が多いが、特に採用大学に隔たりがあるわけではない。
ただし日東駒専産近甲龍からの採用だけ異常なレベルで少ない。



特に実績の多い大学ベスト10

次に具体的に採用人数の多い10大学を、ランキングで見ていきます。

過去29カ年での日立金属の就職実績
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 大学名 採用実績(過去29カ年)
1 早稲田 54
2 東北大 51
3 阪大 47
4 同志社大 41
5 九大 35
6 東京理科大 34
7 東工大 31
8 明治 28
9 慶應 26
10 中央 26

早稲田が採用実績としては1番手ですが、圧倒的というわけではなく、1位から10位までほぼ拮抗しています。

バランス型ですね。

旧帝大が母集団として最も多いと言っても、トップ10にランクしているのは『東北大』『大阪大』『九州大』の3大学だけで、東京大と京都大はランクしていません。

ちなみに東大15位、京大13位です。

また理科大はここでも上位に食い込んでいます。

学歴重要度

日立金属の評価

学歴重要度:(少し高い)

私が判断した日立金属における就職での学歴重要度は、3.5です。

学歴重要度は就職データを数値化・分析し独自に判断してます
学歴重要度の根拠
  • 旧帝大の採用割合が多いが東大・京大はトップ10外
  • MARCH・関関同立以上の大学からはバランスよく採用
  • 地方国公立からも採用
  • しかし日東駒専産近甲龍からは何故か全く採用されない
  • 同様に帝京大などのクラスからの採用も皆無
これらの理由から、学歴重要度は3.5としました。

まとめ

日立金属は、傾向としては中堅以上バランス型の採用と言えます。

旧帝大がボリュームゾーンとしては最も多いですが、早慶、難関国公立、中堅私大、地方国公立などからの一定レベル以上の大学からはバランスよく採用されます。
実際、東大・京大がトップ10から外れるなど、それほど高学歴重視では有りません。

一方で、日東駒専産近甲龍の在籍者は要注意しなければなりません。
日東駒専は29カ年でたったの9人、産近甲龍に至っては29カ年で1人の採用者も出していません

その他、帝京大や亜細亜大、東海大などの大学群からの採用も全くなく、ある意味学歴を重視していると言えるかもしれません。

大手化学メーカーでもたまにあるように、日立金属も下位~中堅私大の採用が極端に少なくなっています。

企業研究を十分に行い、対策を講じましょう。

参考) 週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)

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