今回は通信教育大手のベネッセコーポレーションについて学歴重要度を見ていきます。
『リクルート』とは教育事業において比較されることもあります。
ベネッセについては、学生時代に進研ゼミや進研模試などでお世話になった人も多いのではないでしょうか?
この記事ではベネッセの企業概要と、就職データから見えてくる採用の傾向について分析したいと思います。
会社の概要
まずベネッセがどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 通信教育、学習塾など |
主な商品 | 進研ゼミ、こどもちゃれんじ、たまご/ひよこクラブ、 いぬ/ねこのきもち など |
売上 | 2,484億円 |
平均年収 | 904万(ベネッセHD) |
特徴 | ・通信教育大手 ・進研ゼミやこどもちゃれんじが有名 ・東京個別指導院などの学習塾も運営 ・岡山県が発祥 ・『よく生きる』が企業理念 ・個人情報漏えい事件を起こした(2014年) ・Berlitz(ベルリッツ)などの英会話事業もグループ会社が運営 ・介護サービスも別のグループ会社が展開 ・3年後離職率44.2%(2019年度四季報より) |
ベネッセは基本的には『通信教育』の会社だと思って間違いありません。
たしかに英会話事業や介護事業も手掛けていますが、ベネッセコーポレーションとしては教育事業がメインです。
介護事業は『(株)ベネッセスタイルケア』が運営しています。
ベネッセコーポレーションが求める人材は、『人の成長に関して関心が高く、行動力・コミュニケーション力のある人』だそうです。
離職率が高く、2019年度四季報によると3年後離職率がなんと44.2%と驚異的な高さ。
大学群採用実績の比較
ではベネッセの大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年におけるベネッセコープレーションの採用実績の”偏り”を分析します。
ベネッセは早慶が強いですが、それ以外では関関同立やMARCHといった中堅クラス以上の大学を中心に、まんべんなく採用しています。
しかしそれより下のクラスの大学からは少し厳しくなります。
というのも、ベネッセは教育事業を柱とする企業なので、どうしても一定以上の学力(≒学歴)は求められます。
特に実績の多い大学ベスト10
次に具体的に採用人数の多い10大学を、ランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大、国際教養大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない。私立ではICUが入っていない。
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 早稲田 | 235 |
2 | 慶應 | 186 |
3 | 同志社大 | 69 |
4 | 立命館大 | 68 |
5 | 中央 | 64 |
6 | 東大 | 63 |
7 | 上智 | 60 |
8 | 京大 | 54 |
9 | 神戸大 | 53 |
10 | 立教 | 51 |
ベネッセは早稲田・慶應がよく採用されています。
その他、上智や関関同立、MARCHなどの私立大学勢の採用も目立ちます。
東大、京大といった学力最上位層の採用も多いのが見所。
中堅以下クラスの大学からはかなり採用が絞られている様子。
中京大、神奈川大、成城大などからは実績1人。
東海大、神戸女学院大、西南学院大などからは実績2人など。
学歴重要度
学歴重要度:(少し高い)
私が判断したベネッセコーポレーションにおける就職での学歴重要度は、3.5です。
- 早慶上智の採用が多い
- 旧帝大も東大・京大がトップ10入りで阪大も11位
- 日東駒専クラスの採用はかなり厳しい
- しかし関関同立やMARCH以上は十二分に採用
まとめ
ベネッセは早慶上智などの上位私立大学勢に加え、関関同立やMARCHなど中堅私立勢がボリュームゾーンです。
東大・京大・阪大などの学力上位層も採用されており、高学歴層も一定の需要があります。
一方、受験教育を中心とした教育事業を柱にしているだけあって、一定以下の大学からはかなり採用が厳しくなっています。
ベネッセを狙うには、ある程度の学歴とグループディスカッションなどを通過するコミュ力があればベスト!!
参考) 週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)