今回は世界的なコンサルティング会社であるアクセンチュアの学歴重要度を見ていきます。
アクセンチュアは世界52カ国で展開する世界最大のコンサルティングファームで、産業のほぼ全分野をコンサルティング領域としてカバーしています。
今回はそんなアクセンチュアに採用されやすい大学について考察します。
会社の概要
まずアクセンチュアがどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | コンサルティング、システム開発など |
主な商品 |
システム販売・管理・運用、コンサルティングなど |
収益(≒売上) | 432億ドル (4兆6千億円 107円/$として) |
平均年収 | – |
特徴 | ・世界最大の産業コンサルティング会社 ・多国籍企業で世界52カ国で展開、従業員数が約48万人 ・分野はIT,石油、製紙、化学、製薬、航空、教育、など幅広い ・システム開発も収益の重要な柱 ・実はシステム開発・保守業務等の収益が、全体の約7割を占める ・アイルランドが本拠地 (税金が優遇される土地 = タックスヘイブン) ・AI(人工知能)の活用などにも積極的 ・激務・高給型 ・社風は実力主義 ・女性の登用にも積極的 |
世界最大のコンサル会社
アクセンチュアは言わずと知れたグローバル展開するコンサルティング企業です。
世界52カ国200都市以上の地域で事業を行っています。
コンサルだけでなく、システム開発も行っており、収益の半分以上をSI(システムインテグレーション)から得ています。
IT分野に強いのが特徴ですが、コンサルティング領域としてはITの他、化学、素材、製薬、通信、教育など多岐に渡ります。
本社所在地はタックスヘイブンの地、アイルランドにあります。
社風は実力主義で、リクルートなど日系企業に転職していく人も多数います。
大学群採用実績の比較
ではアクセンチュアの大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年におけるアクセンチュアへの採用実績の”偏り”を分析します。
学力上位大学からの採用が多い
アクセンチュアの採用傾向を見ると、高学歴志向なのは明らかです。
旧帝大、難関国公立、早慶などの上位校出身者の割合が多く、逆に産近甲龍や日東駒専からの採用は非常に少なくなっています。
特に実績の多い大学ベスト10
次に具体的に採用人数の多い10大学を、ランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大、国際教養大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない。私立ではICUが入っていない。
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 慶應 | 378 |
2 | 早稲田 | 361 |
3 | 東大 | 236 |
4 | 東工大 | 94 |
5 | 京大 | 93 |
6 | 東京理科大 | 69 |
7 | 上智 | 66 |
8 | 阪大 | 65 |
9 | 立命館大 | 53 |
10 | 青山学院 | 51 |
早慶東大が多い
アクセンチュアの採用実績ベスト3は慶應、早稲田、東大です。
これは同業である野村総研と同じですね。加えて、4位が東工大点やトップ10に京大と阪大といった旧帝大が含まれる点、理科大がランクインする点も同じです。
20位ぐらいまで、MARCH・関関同立以上の上位大学が並びます。
採用実績が0付近の大学も多く、例えば京都産業大学、駒澤大学、亜細亜大学、帝京大学、福岡大学、工学院大学、武庫川女子大学など、挙げればキリがないほどです。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
学歴重要度
学歴重要度:
私が判断したアクセンチュアにおける就職での学歴重要度は、4.5です。
以下に理由を示します。
- 1位~3位の慶應・早稲田・東大と上位校が並ぶ
- 東工大、京大、阪大などの学力上層も多い
- 関関同立、MARCHがボーダーライン
- 産近甲龍、日東駒専クラスでは採用実績が少なく、かなり厳しい
- 総合的に見ると旧帝大や早慶などの上位大学が圧倒的に多い
これらの理由から、学歴重要度は4.5としました。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
まとめ
この記事では世界最大のコンサル会社であるアクセンチュア(日本法人)の学歴重要度を見ていきました。
その結果、やはり圧倒的なインテリジェンスが要求されるコンサル業務だけに、採用傾向としては旧帝大、早慶などの上位校出身者が多くなっていることがわかりました。
(具体的には、トップ私大の早慶の他は、東大、京大、東工大、阪大などの上位国立出身者が多く採用されています。)
一方で、日東駒専クラスからの採用は非常に少なく、MARCH、関関同立以上でないと採用は厳しいという結果になりました。高学歴志向であり、野村総研と採用傾向は似ています。