今回は国内自動車メーカーで3番目の規模である日産自動車の学歴重要度を見ていきたいと思います。日産自動車は国内売上では5番手ですが、グローバルの販売台数が多い海外志向の企業です。カルロスゴーン元会長の逮捕など、様々な問題を抱える企業でもありますが、今回はそんな日産に採用されやすい大学について考察します。
会社の概要
まず日産自動車がどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 自動車、金融 |
主な商品 |
リーフ、セレナ、ノート、マーチ、エルグランド、GT-R、フーガ等 |
売上高 | 9兆8,800億円 (経常利益:440億円) |
平均年収 | 815万円 (総合職ベース) |
特徴 | ・売上高で国内3番手の自動車メーカー ・海外売上に8割以上依存している ・日本国内の販売台数では3番手 ・三菱自動車とルノー(仏)の3社で連携 ・カルロス・ゴーン氏の逮捕以後、経営悪化 ・コロナ禍の影響もあり、経常利益が前年比90%減 ・営業利益はマイナス400億円の赤字 |
ゴーン氏逮捕以後、営業不振にあえぐ
近年の日産は、カルロス・ゴーン氏の逮捕や、排ガス不正などの不祥事などもあり、営業不振が続いています。
新型コロナウイルスも追い打ちをかけ、今期は赤字に転落しています。
そのため、銀行から巨額融資を受けるなど、経営危機に瀕しています。
研究開発としては、自動運転や電気自動車などに注力しています。
「e-POWER」を搭載したセレナやノートも人気です。
大学群採用実績の比較
では日産の大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における日産への採用実績の”偏り”を分析します。
旧帝大が多いが比較的満遍なく採用
日産の採用を見てみると、やはり旧帝大や早慶が多くなっています。
難関国公立も多い他、産近甲龍だけ異常に少なく、ホンダと傾向がやや似ている印象です。
全体的に見れば、MARCHや関関同立も多く、それほど偏りはみられない結果となっています。
特に実績の多い大学ベスト10
次に具体的に採用人数の多い10大学を、ランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大、国際教養大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない。私立ではICUが入っていない。
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 早稲田 | 631 |
2 | 慶應 | 516 |
3 | 東京理科大 | 345 |
4 | 日本大 | 296 |
5 | 東大 | 260 |
6 | 東工大 | 237 |
7 | 東海大 | 234 |
8 | 上智 | 222 |
9 | 明治 | 215 |
10 | 京大 | 201 |
私大と最難関国公立が入り乱れる
日産の採用大学を個別に分析すると、私大出身者の採用が目立ちます。
早慶は当然として、その他は理科大や日大、東海大が目を引きます。
国公立は東大、京大、東工大という最難関校がランクインしていて、入り乱れな印象です。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
学歴重要度
学歴重要度:
私が判断した日産における就職での学歴重要度は、3.0です。
以下に理由を示します。
- 早慶や旧帝大が多く東大も多数採用
- MARCHや日東駒専などの中堅私大も多い
- 個別の採用大学を見ると圧倒的に私大が多い
これらの理由から、学歴重要度は3.0としました。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
まとめ
この記事で日本の大手自動車メーカーである日産自動車の学歴重要度を見ていきました。
全体的には旧帝大や早慶が多い結果でしたが、個別の大学をみると理科大や東海大などの様々な私立大学が健闘していました。
日産の場合、東大や京大など最上位国公立からの採用も多いですが、同時に中堅私大からの採用も多く、入り乱れな印象となりました。
そういった採用傾向は、ホンダにも見られたので、自動車メーカーの特徴なのかもしれません。