今回は航空業界2強の1角であるJAL(日本航空)の学歴重要度を見ていきたいと思います。規模はANAに劣りますが、堅実な経営で知られるJAL。今回はそんなJALに採用されやすい大学について考察します。
会社の概要
まずJALがどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 航空運送、旅行など |
主な商品 |
国内・海外旅客、旅行ツアーなど |
売上高 | 1兆4,100億円 (経常利益:1,030億円) |
平均年収 | 828万円 |
特徴 | ・航空業界でANAに次ぐ2位 ・2010年に経営破綻した過去を持つ ・それ以降、堅実経営を目指す ・結果的に、ANAより新型コロナウイルスの業績影響が小さい ・とは言え2020年4-6月の3か月で937億円の赤字を出した ・3年後離職率0.9%(2019年度) ・現在、新卒採用停止(2020年8月時点) |
国内2位の航空会社
JALは国内航空業界の大手企業です。
規模としては、ANAに次ぐ国内2位となっています。
2010年に破綻・公的資金の注入が行われ、国に助けてもらった経緯があります。
その反省から、堅実路線をとったことが今回のコロナ禍で被害をやや抑えられている要因となっています。
とは言え、新型コロナの航空業界への逆風は強く、最悪の場合は倒産、良くて事業縮小か、といった状況です。
大学群採用実績の比較
ではJALの大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年におけるJALへの採用実績の”偏り”を分析します。
MARCHと早慶が多い
JALの採用傾向を見てみますと、MARCH、早慶および関関同立が多いです。
旧帝大からも比較的採用されています。
特に実績の多い大学ベスト10
次に具体的に採用人数の多い10大学を、ランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大、国際教養大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない。私立ではICUが入っていない。
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 慶應 | 633 |
2 | 早稲田 | 621 |
3 | 青山学院 | 352 |
4 | 立教 | 267 |
5 | 上智 | 247 |
6 | 同志社大 | 217 |
7 | 中央 | 143 |
8 | 関西学院大 | 140 |
9 | 明治 | 136 |
10 | 日本女子大 | 132 |
早慶および最上位国立大が多い
JALの採用大学を見ますと、早慶が圧倒的に多く、その他は青学などの準難関私大が多くなっています。
ちなみに11位は東大(129人)です。京大も82人採用されています。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
学歴重要度
学歴重要度:
私が判断したJALにおける就職での学歴重要度は、3.0です。
以下に理由を示します。
- MARCHが最も多い
- 早慶も非常に多い
- 東大や京大も比較的多い
- 産近甲龍や日東駒専が少ない
- 女子大は多い
これらの理由から、学歴重要度は3.0としました。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
まとめ
この記事では航空業界の大手企業であるJALの学歴重要度を見ていきました。
採用傾向としては、ANAと同様にMARCHや早慶が圧倒的でした。東大などの旧帝大も結構採用されています。
ANAもそうでしたが、意外に学歴が影響してそうな印象なので、できれば日東駒専よりMARCH、産近甲龍より関関同立が望ましいと言えます。
(見られているのは学歴というより”知性”だと思いますが。)
この企業もまずはコロナからの回復と、新卒採用の復活が前提です。