大学別分析

【就職データ】大手化学メーカー10社に入りやすい大学ランキング

就活生にとって、大手化学メーカーの採用実績と出身大学の関係については気になるところだと思います。
企業によっては学歴等を重視するところや、逆に全く参考にしないところなど、各社特徴があります。
この記事では大手化学メーカー10社への就職者が多い大学を、2016年からの過去29年間蓄積したデータを参考に、ランキングで表しました。
あなたの出身大学のOB・OGがどれだけその企業で活躍しているかも含めて、参考にしてください。

«参考 週刊ダイヤモンド 2017/9/16»

花王(株)

まずは国内No.1の日用品・素材メーカーである花王から。

花王は早慶の他に、京大からの採用が多いです。
また東京理科大からの採用が多いのも注目に値します。
その他、東大、大阪大、東工大からの採用も多くなっており、東北大などの地方旧帝大や関関同立からの採用もそれなりにあります。
花王の現社長は阪大工学部出身です。(院卒)

(株)カネカ

次に関西を拠点とする総合化学メーカーのカネカ。
塩ビ機能性樹脂の他、最近ではライフサイエンス分野太陽電池などの分野にも進出しています。

カネカ29カ年採用実績ランキング

関西に研究や生産の拠点があるため、京大阪大神戸大などの関西の大学からの採用が多いです。
とはいえ早稲田や慶應からの採用もそれなりにあります。

信越化学工業(株)

高収益企業として知られる信越化学工業。シリコーン製品の開発と生産が有名。
海外で天然ガスを使用した石油化学プラント立ち上げも。

信越化学29カ年採用実績ランキング

立地の関係から東北大からの採用が多くなっています。
全体的に採用数は控えめです。
営業採用が少ないためか、関関同立やMARCHからの採用数が極めて少なくなっています。

住友化学(株)

旧財閥系の総合化学メーカーの住友化学。
石油化学農薬・肥料電子材料医薬品など、事業領域はかなり広い。

住友化学29カ年採用実績ランキング

東大京大阪大からの採用が群を抜いて多いです。
早稲田と慶応からはそれなりに採用されていますが、全体的に私大からの採用数が少ないです。特にMARCHは少ない。
高学歴が多い会社だと言えます。

積水化学工業(株)

住宅、環境、菅材の3大カンパニー制。

積水化学29カ年採用実績ランキング

関関同立からの採用が極めて多いのが目につきます。
特に同志社大からの採用数が多い。
同志社大と積水化学の間には、採用において強いパイプがあるのは確実でしょう。

関関同立からの採用が極めて多いのは、大阪に本社があることと関係があるかもしれませんが、東京を始め全国に勤務地があるため、それだけが原因ではないと思われます。

旧帝大などの国公立大や慶應大からの採用は比較的少なめです。



P&G(株)

日用品大手の外資メーカー。
グローバルでは花王よりも売上高などで上回る。

&G29カ年採用実績ランキング

慶應大からの採用が多いです。その他は東大京大が多いです。
関西に研究拠点があるため、関西の大学からの採用も多く、注目すべくは神戸大から計42人も採用されています。これは阪大よりも一人多いです。

全体的に私大からの採用は少ないですが、同志社大からは計30人採用されています。

富士フィルム(株)

富士フィルムはフィルム事業を縮小し、化粧品や医薬品領域に進出しています。

富士フィルム29カ年採用実績ランキング

卒業生の母体数から考えると、東工大からの採用が異常に多いのがわかります。
富士フィルムはリストラ含む成果主義の会社なので、技術色の強い東工大の学生が好まれるのは何となくわかります。
その他早稲田、慶應や旧帝大などの国公立からの採用が多く、私大は少なめです。

三井化学(株)

日本の総合化学メーカー。旧財閥系。石油化学から始まり様々な機能性材料を開発。

三井化学29カ年採用実績ランキング

東工大からの採用数がトップ。これは東工大の母体数を考えると驚くべき数字。
旧帝大を始め、広島大や神戸大などの国公立からの採用が多いです。

三菱ガス化学(株)

石油化学事業を展開し、石油由来の基礎化学品などを手掛ける。

三菱瓦斯化学29カ年採用実績ランキング

ここでも東工大が異常に高い数値を出しています。
その他は旧帝大系からの採用が目立ちます。
早稲田、慶應からはそれなりに採用していますが、関関同立やMARCHからの採用は極端に少ないです。

三菱ケミカル(株)

国内最大手の化学メーカー。最近、三菱レイヨンと三菱化学と三菱樹脂の3社が吸収合併してできた会社。

三菱ケミカル29カ年採用実績ランキング

早慶からの採用がかなり多いです。
また東工大も卒業生の人数の割には、極めて多く採用されています。
関関同立からもそれなりに採用されていますが、MARCHからの採用は極めて少ないです。

まとめ

全般的に化学大手は、難関大学であるほどよく採用されている傾向にあります。

特に、旧帝大+東工大早慶が強いという結果でした。
その中でも理系学部しかない東工大は、母体数から考えると驚異的な数値と言えると思います。

東京理科大同志社からの採用も、他の私大に比べると多い印象でしたが、全般的に、国公立(旧帝大など) >> 早慶以外の私大 という採用数の序列が存在することがわかります。

企業によって、明らかに採用校実績に傾向があるため、よく戦略を練って就活を行いましょう。

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