大学別分析

【大学】阪大の「超域イノベーションプログラム」はかなりオススメ【企業・海外】

大阪大学には今から5年ほど前から始まった『超域イノベーション博士課程プログラム』という優れたプログラムがあります。グローバル企業役員とのディスカッションやヨーロッパやアジアなどでの海外研修など、かなり”お金”をかけたプログラムで注目されています。

超大手企業の上層部とディスカッション

まず私が羨ましいと思ったのは、世界を代表する企業の社長や役員とのディスカッションができる機会があるということです。

例えばマイクロソフト樋口泰行代表執行役社長(阪大OB)や、ソニーコンピュータサイエンス代表取締役社長北野宏明氏とのインタビューなどがあります。

学生のうちから世界的に活躍するビジネスマンとお話しする機会に恵まれることは、間違いなく今後のキャリアの財産になるでしょうね。

インタビュー例

研究者としての役割とマネジメントのしての役割について。

超域生
超域生
北野さんは研究者と社長という2つの役割がありますが、研究者は特に時間が必要な仕事だと思います。経営によって研究活動に制限がかかることはないのでしょうか?あるいは逆に相乗効果を生むことなどもあるのでしょうか?
北野宏明氏
北野宏明氏
どれだけ効率的に行うかですね。この研究所において、僕の役割はマネジメントですから、自分の研究だけでなく、人事、ファイナンス、労務、法務・コンプライアンスなど、会社運営一切の責任を取る必要がある。
«中略»
そこで働く人の人生がかかっていますから、彼らが安心して仕事ができる環境を整えることが僕の最大の仕事です。

異分野の人材に対する評価について。

超域生
超域生
この研究所で研究されていらっしゃる方は様々な分野からこられていますよね?まったく分野が異なる方を、専門知識がない中でどのようにその人の研究を評価するのですか?
北野宏明氏
北野宏明氏
どれだけクレイジーかですよね(笑)。どれだけパラダイムシフトを起こせるか。あとはコミュニケーション能力。コミュニケーション・プレゼンテーション能力が高く、自分がやりたいことを専門用語を使わなくても説明できること。
«中略»
イノベーションを起こそうとすると、(例えば今回の「超域」の取組みもそうだよね)一人でできるはずはないので、人を巻き込んでいけるような能力が必然的に求められる、この能力は重要ですね。

海外研修に行ける

超域生の中でも本履修生のみが対象ですが、「海外フィールド・スタディ」とい名前の海外研修プログラムがあり、プライベートではなかなか行けない場所に行って学ぶことが出来ます。

例えば2013年の超域生はブータンへ、2015年度の超域生は2班に分かれてスリランカマーシャル諸島に2行っています。
事前にかなり学習してから、現地に向かうようです。

本プログラムは、フィールド・スタディを単発的な体験学習にしないために、事前・事後学習にも力を入れている。

マーシャル諸島チームの場合、事前学習として、マーシャル諸島研究者で今回の実習の引率教員であるグレッグ・ドボルザーク先生や、マーシャル人留学生のハナコ・ハイネさんを大阪大学に招き、講義を受けた。

また、関連するドキュメンタリー映像を数本鑑賞し、図書や論文も事前に読むという宿題が出ていた。そして履修生は、すでに無知の状況から一歩進み、マーシャル諸島の歴史や政治についての外枠を理解して日本を飛び立った。

( 超域イノベーション博士プログラムHPより引用 )

こういう場所には、よっぽど海外旅行好きのマニアじゃないと、なかなか行かないですよね。
でも知的好奇心旺盛な方なら、興味はあると思います。
大学側でこういう機会を作って貰うことで、学生が学びに行かせて貰えるというのは、学生にとっては大変有り難い話ですよね。

学びのチャンス!

優秀な学生と就職も良い

超域に参加するには大前提として成績が良くないといけません。
志望動機などの書類審査による選考や、本コースと準コースに分かれていて本コースには選抜試験に合格しなければいけないなど、誰でも参加できるという訳では有りません。

募集人数も本履修生が15名、準履修生が15名と、少数先鋭です。
また超域生として”生き残る”には様々な試験に合格しなければならず、その分、参加者のモチベーションは高いようです。

その経験を活かして就職活動も良い方向に行っているそうです。
中にはゴールドマンサックス証券に内定した学生もいます。

まとめ

その他、「グローバルエクスプローラ」という制度によって、国内外の企業や非営利団体、国際機関にインターンに行くことが出来ます。

めちゃめちゃ金掛かってますね。

将来の阪大卒リーダーを作るのに阪大も必死になっています。
恐らくそのような人材(グローバルで活躍する大企業のトップ)が育って、最終的に阪大に寄付金を呼び込むことで投資回収しようとしているのだと思いますが、素晴らしい取り組みだと思います。

受験生や阪大生は、一度ご検討されてみてはいかがでしょうか?

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