大学別分析

【就活】(セラミックス大手)日本ガイシに入りやすい大学は?学歴重要度は?【データは語る】

今回はセラミックス大手の日本ガイシについて学歴重要度を見ていきます。
日本ガイシの『ガイシ』とは、漢字で書くと『碍子』であり社名の由来です。

この記事では日本ガイシの企業概要と、就職データから見えてくる採用の傾向について分析したいと思います。

会社の概要

まず日本ガイシがどのような会社か簡単に見ていきます。

数字は2019年3月期(=2018年度)のデータ。
事業内容 電力、セラミックス、エレクトロニクス、プロセステクノロジー
主な商品 電力用碍子、自動車排ガス浄化用セラミックス、
ディーゼル用フィルター、排ガス用NOxセンサー、
NAS電池、燃料電池、圧電(ピエゾ)素子、半導体製造装置、
家庭用浄水器 など
売上 4,635億円 (営業利益:647億円)
平均年収 985万円 (総合職 2017年データ)
特徴 碍子&自動車排ガス用セラミックスでトップ級シェア
伝統的に送電専用の碍子に強く1919年から事業展開。
・現在はセラミックス事業がメインで売上2515億円。利益も良い。
自動車排ガスフィルターであるセラミックスがシェアトップ級
・NAS電池は日本ガイシが開発
・海外売上比率60%
・事務・営業の1/3, 技術系の1/5が海外駐在経験アリ
・営業利益率10%超えの健全な財務体質
・平均年収が1千万円にも迫るほど高年収
電力用碍子やセラミックス分野に強い日本ガイシ。

日本ガイシは伝統的に、電線の絶縁体である『碍子』に強く、社名にもなっています。
加えてセラミックス技術に長け、自動車用の排ガス浄化セラミックスなどが好調です。
セラミックスで培った技術を、圧電素子などのエレクトロニクス事業にも活用しています。

その他、電池事業にも強く、特にこのNAS(ナトリウム・イオン電池)は日本ガイシの商標です。

2018年度の事業別売上(出典:日本ガイシIR資料)
事業 電力 セラミックス エレクトロニクス プロセス
テクノロジー
売上
(億円)
499 2515 588 1065
営業利益
(億円)
-85 +559 -3 +176

日本ガイシが求める人材は、『論理的コミュニケーション能力が高く、自ら考え自ら行動できる人』だそうです。

碍子とセラミックス分野が強力



大学群採用実績の比較

では日本ガイシの大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における日本ガイシの採用実績の”偏り”を分析します。

ダイヤモンド『大学の序列』を参考
日本ガイシへの大学群別の就職実績(29カ年)
難関国公立7大学とは、東工大、一橋大、神戸大、筑波大、横浜国立大、首都大、広島大の7大学のことです。
大学によっては29カ年よりやや短い場合があります。
2017年までの統計データですが、全て連続したデータであるわけではありません。
データ分析
旧帝大偏重な採用傾向

日本ガイシは旧帝大出身者を極めて大量に採用しています。
一般的にメーカーの場合、大手企業であっても早慶が旧帝大よりも実績として上回ることが殆どですが、日本ガイシの場合は明確に旧帝大が早慶に採用数で勝っています。

旧帝大偏重な採用傾向を示す企業は、ENEOSなどにも見られますが高学歴志向である場合が多いです。
日本ガイシについても、産近甲龍と日東駒専からは殆ど採用されておらず、関関同立やMARCHでやっとというような状況です。

日本ガイシは旧帝大の採用が極めて多い

特に実績の多い大学ベスト10

次に具体的に採用人数の多い10大学を、ランキングで見ていきます。

過去29カ年での日本ガイシの就職実績
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大、国際教養大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない。私立ではICUが入っていない。
順位 大学名 採用実績(過去29カ年)
1 名古屋大 176
2 慶應 62
3 京大 62
4 早稲田 60
5 阪大 55
6 東北大 53
7 南山大 46
8 東工大 40
9 同志社大 39
10 九大 33

青色で示したのが、旧帝大or早慶or難関国公立ですが、上位10大学のうち8大学が青色になりました。

難関大学からの採用が目立ちます。
特に本社のある愛知県の大学からの採用が多く、『名古屋大学』および『南山大学』からの採用が目立ちます。

大学群別の比較では旧帝大に負けていた早慶ですが、大学単体での比較となるとやはり早慶が強く2位と4位にランクしています。

京大、阪大、東工大と学力上位層から多くの採用があることが分かりますが、一方で東大の採用実績がトップ10を外れる点は興味深いと言えます。

ちなみに東大は12位(24人)です。

東海大や西南学院大、専修大、神戸女学院大、神奈川大、亜細亜大、福岡大、成城大、帝京大、近畿大など採用実績0の大学も目立ちます。
愛知大愛知学院大中京大も実績0です。

名城大は9名の実績があります。
旧帝大や早慶などの難関大学出身者が上位を独占している



学歴重要度

日本ガイシの評価

学歴重要度:(かなり高い)

私が判断した日本ガイシにおける就職での学歴重要度は、4.5です。

学歴重要度は就職データを数値化・分析し独自に判断してます
学歴重要度の根拠
  • 旧帝大が圧倒的に多い
  • その他、早慶や東工大なども極めて多い
  • 関関同立やMARCHレベルでそれほど多くない
  • 産近甲龍や日東駒専などは絶望的に少ない
  • 採用実績0の大学がかなり多い
これらの理由から、学歴重要度は4.5としました。

まとめ

日本ガイシは旧帝大の採用が目立ちます。

愛知に本社があることから名古屋大からの採用がNo.1となっていますが、名古屋大以外にも京大や阪大、東北大、九大と言った旧帝大がトップ10に入ります。

早慶も他の大手メーカーほどではないですが、多くの実績を残しており学力上位層の採用がは目立ちます。

その他、特出すべき点として愛知の大学である南山大学からの採用も多くなっています。

学歴フィルターもしくは日本ガイシの知名度が影響しているのか、採用実績0の大学が目立ちます。

『理系』の採用が毎年8割前後を占めています。

参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)

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