業界研究/企業分析

【業界研究】信越化学は凄い【総合化学】

信越化学工業はあまり社会での認知度は高くないですが、実はかなり凄い会社です。
化学業界を代表する企業で、日本の化学メーカーの中で時価総額トップでもあります。
そんな隠れ(超)優良企業である信越化学について、その凄さを紹介したいと思います。

信越化学は業界きっての高収益企業


信越化学のまず凄いところは日本有数の高収益企業と言う点です。
売上高は2019年3月期でおよそ1兆5600億円なのに対して、営業利益は約4000億円もあります。営業利益率に直すと、約25%もの数字を叩き出しています。
普通、営業利益率は10%を超えていたらそれなりに優良と判断されるので、25%は驚異的な数字です。化学メーカーでこの数字は本当に脅威的です。
収益性だけで言うと、三井化学や住友化学、三菱ケミカルなどの総合化学大手よりも圧倒的に勝っています。

少数先鋭でもあり、一人当たりの営業利益率にしても他の有力大手化学メーカー(三菱ケミカルや住友化学、AGC、積水化学など)と比較しても圧倒的に高いです。

営業利益4000億円(約25%)ってやばいですよね。
石油元売り大手(ENEOSなど)は、営業利益率が数%しかありませんよ!

高い収益性と健全な財務体質と言う点で、投資家からの評価も高く株価での時価総額4兆円を超えており、化学業界において圧倒的No.1となっています。
(信越化学工業の時価総額:約4兆8千億円 2019年12月23日時点)

株価でも大手総合化学メーカーを凌駕しています!
知名度に関しては、まずBtoB企業でありますし、住友化学のような財閥系でもないし、エチレンセンターを持っておらず総合化学メーカーと言い切ってよいかわからない?などの事情から地味な印象となっており、知る人ぞ知るという企業になっています。

年収・待遇も良い

まあこれだけ財務基盤がしっかりしているので当たり前と言えば当たり前ですが、年収・待遇もかなり良いです。
平均年収が843万円(平成28年)であり平均よりもかなり上ですが、加えてこれは高卒社員を含む全従業員のデータです。
大卒総合職のデータはありませんが、この数字よりも確実に高いです。



海外売上高比率も極めて高い

信越化学の凄い所は、海外売上高比率も相当に高いことです。
2018年3月期のデータで海外売上高比率は74%という異常に高い数値をマークしています。

海外売上高比率が高いことは非常に良いことです。
なぜなら国内の内需は今後縮小していく事は明白であるからです。(人口減少など)
今後の日本の事情を考えるとかなりのリスクヘッジになります。

各社、これから海外進出をどうしようかと悩んでいる中で、すでにこれだけ海外事業を成功させている点は、もう一つ信越化学の極めて凄いところだと思います。

ちなみに、海外での”現地生産”が海外売上高比率のメインです。

石油化学(エチレン製造)にも参入!

そしてもう一つ凄い所が、エチレンに参入したことです。
エチレンプラントはこれまで、石油精製企業総合化学企業しか保有していませんでした。

しかしここに信越化学が参入することになりました。それもシェール由来の安価なエチレン製造方法です。(アメリカで操業)
これで信越化学も『総合化学メーカー』と名乗れるようになったのではないかと思います。

エチレンプラントは巨大なため当然簡単に製造できるわけでは有りません。信越化学の財務基盤のなせるわざですね。
海外でのプラント稼働はリスクも大きく、かなり思い切った決断と言われています。

(信越化学の100%子会社である米シンテック社が行います。)

エチレン参入の意義

信越化学はエチレンに参入したことで、主要事業である”塩ビ”のコストダウンをさらに行えるようになりました。

それまで信越化学は塩ビの原料であるエチレンをダウ・ケミカルなどの他社から買っていましたが、自社調達できるようになり、しかもその方法がエチレン製造コストの安い”シェールオイル”を用いた方法ということもあり、さらに競争力が増しました。

信越化学の塩ビは、もともと高収益性で規模も世界1位でしたが、今回の原料自社調達により、もはや敵なし状態になりました笑
ちなみに、原料エチレンを全て自社調達できるわけではなく、あくまで半分程度だそうです。
信越化学工業の事業ポートフォリオ(2018年) HPより
2019年3月期セグメント別売上高

※塩ビの原料がエチレン。

またエチレンプラントを保有したことにより、総合化学メーカーに近づいたと言えると思います。(一応、それまでの分類では機能性化学品メーカー)

エチレンの製造方法はナフサ由来だったり、石炭由来、バイオマス由来などいくつかありますが、信越化学が建設しているプラントは、最近話題の『シェールガス』を原料として製造します。

まとめ

というわけで信越化学は凄いという記事でした。
信越化学は化学メーカーの中でも異端だと思います。とにかくこの会社には死角がない!

  • 信越化学は営業利益率30%近い高収益企業
  • 少数先鋭なので1人当たり営業利益率も他の大手化学メーカーと比べて圧倒的に高い
  • 時価総額が化学業界圧倒的No.1
  • エチレンの自社生産もやるようになり総合化学企業に近づいた
  • 日本企業で唯一のシェールオイル分解タイプのエチレンプラントを保有した
  • もともと高かった塩ビの収益性が、シェール由来の自社エチレンでさらに高まった
  • 半導体シリコンやフェロモン剤など世界No.1かつ高収益製品多数
  • シリコーンやフォトレジストなど世界トップ級商品も多数
  • 海外売上比率70%超えという安心感
  • 当然社員の待遇は良い
  • 名実ともに日本の化学大手化学メーカーでNo.1

転職するならこのサイト

転職するなら、まずは大手転職斡旋会社を頼るのがベストです。
大手ほど、優良企業大企業など様々な案件を持っており、マッチングにより希望に沿う最適な会社・職種を紹介してくれます。
おススメはエージェントに何でも相談できて評判の良い『リクルート』か『DODA』です。

異次元金融緩和により大企業が潤っている、今が転職のチャンス!
ランキング1位 リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、豊富な案件と、『エージェント(アドバイザー)』の質です。
経験豊富なエージェントが、希望する職種などから会社とのマッチングなどを行ってくれます。エージェントに色々と相談できるところもポイント。転職業界でNo.1の実績。
評価

詳細ページ公式ページ

ランキング2位 DODA
DODAも良い転職サイトです。様々な大企業の案件があり、エージェントにアドバイスを受けながら転職活動を行うことが出来ます。
リクルートにない大企業案件を調べたいときに有効。YAMAHAなどの案件あり。
評価

詳細ページ公式ページ

ランキング3位 リクナビ
リクナビの特徴は、転職大手であることを活かした求人の多さです。
エージェントはリクルートに分があると言われていますが、案件の多さには引けを取りません。
評価

詳細ページ公式ページ

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です