今回は繊維業界No.1『東レ』についての、就活における『学歴の重要性』と『採用実績の多い大学』を見ていきたいと思います。
就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
まずは簡単に企業紹介をして、その後に採用大学について考察していきたいと思います。
会社の概要
まず東レがどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 繊維、高分子フィルム、機能性樹脂、ライフサイエンスなど |
主な商品 | 炭素繊維、水処理膜、高機能ウェア素材、血液浄化器、触媒など |
売上 | 約2兆2000億円 |
平均年収 | 約868万円(総合職) |
特徴 | ・業界1位の繊維メーカー ・炭素繊維が有名(世界シェア4割) ・米ボーイング社と長期契約を結ぶ ・ユニクロのヒートテックに東レ素材 ・高分子技術を応用した各種膜素材や医療用膜も開発 ・繊維業界で世界をリード |
既によく知られた通り、東レは炭素繊維が有名でボーイング社の飛行機などに使用されています。(他にも各所で活用されている。)
大学群採用実績の比較
世界のトップを走る繊維メーカーの『東レ』ですが、就職の際の大学群別採用数はどうなっているでしょうか。
ここでは『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、東レの過去29カ年における採用実績の”偏り”を見ていきます。
東レは旧帝大からの採用が多いようです。
大手化学メーカーの中には早慶からの採用が多いことも多くありますが、東レは圧倒的に旧帝大からの採用が多いという結果になっています。
日東駒専や産近甲龍以下の大学群からの採用は、無いわけでは無いですが数としてはかなり少なくなっており、厳しい戦いが予想されます。
特に実績の多い大学ベスト10
では次に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。
ただし大学によっては若干年数が異なる。
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 京大 | 293 |
2 | 早稲田 | 274 |
3 | 東大 | 251 |
4 | 慶應 | 240 |
5 | 阪大 | 225 |
6 | 東工大 | 208 |
7 | 東京理科大 | 143 |
8 | 同志社大 | 140 |
9 | 一橋 | 128 |
10 | 九大 | 118 |
1位は京大です。
東大じゃなく京大というところが渋いですね。
その他、東大や東工大、阪大などの一流国公立や私立トップの早慶からの採用が多くなっています。
そして理科大がここでも頑張ってランクイン。
また関関同立から同志社大がランクイン。
この2大学は大学のランクを考慮すると、かなり就職力で強さを発揮しているように思います。
学歴重要度
学歴重要度:(結構高い)
私が判断した東レにおける就職での学歴重要度は、4.0です。
採用実績の上位は一流大学ばかりです。
また日東駒専や産近甲龍以下の大学からの採用はかなり厳しい所があります。
そのため学歴はそれなりに重要であることが分かります。
ただ、理科大や同志社大、明治大などもランクインしているため、実力があればちゃんと評価して貰えるように思います。
そういう訳で、学歴重要度は結構高めである4.0となりました。
- 京大などの一流大学からの採用が多い
- 旧帝大が大学群として圧倒的に多数
- その他、東工大や早慶なども多い
- 理科大や同志社からも多いので学歴だけが問題ではない
- MARCHや関関同立以下の大学からの採用は無いわけでは無い
まとめ
東レは炭素繊維で世界シェア4割など世界的な大企業です。
その東レからの採用のトップは京大で、次点で早稲田でした。
傾向としては旧帝大からの採用が圧倒的に多くなっていました。
次点で早慶や難関国公立が多くなっていて、基本的に高学歴の学生が好きな印象です。
参考) 週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)