今回はあまり聞き慣れないかも名前かもしれません、石油資源開発を行っている『国際石油開発帝石』という会社の、就活における『学歴の重要性』と『採用実績の多い大学』を見ていきたいと思います。INPEXと略される会社です。
就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、間違いなく企業カラーが存在するためです。
INPEXは日本では珍しい、エネルギー資源の開発(原油の掘削など)を行う会社です。
まずは簡単に企業紹介をして、その後に採用大学について考察していきたいと思います。
会社の概要
まず国際石油開発帝石(INPEX)がどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 原油、天然ガスの掘削・投資、再生エネルギー開発 |
主な商品 | – |
売上 | 約8740億円 |
平均年収 | 約920万円(全従業員ベース) |
特徴 | ・原油や天然ガス・液化天然ガス(LNG) ・日本最大の資源開発会社 ・政府系 ・太陽光など再生エネルギーにも投資 ・使用可能な金(手元資金残高)が1.1兆円を超す強固な財務基盤 |
あまり知られていませんが、日本にも海外石油メジャーのように自分たちで資源を掘削して原油などの1次エネルギーを開発している会社が何社かあります。
そのうちの一つが『国際石油開発帝石(INPEX)』です。
国際石油開発が帝国石油を吸収合併することで2008年に誕生しました。
地下資源採掘の開発や、採掘権への投資・事業会社のM&Aなどを行っており、採掘対象の資源としては特に原油と天然ガス(or液化天然ガス)がメインです。
天然ガスの一種であるシェールガスにも力を入れています。
今後は太陽光エネルギーなどの再生可能エネルギーへの投資も積極化させる予定。
大学群採用実績の比較
資源開発というかなりスケールの大きい事業をおこなっているINPEXですが、採用校実績にはどのような傾向がみられるでしょうか?
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年におけるINPEXの採用実績の”偏り”をまず見てみます。
INPEXのデータを集計したところ、やはり旧帝大や早慶をはじめとした上位大学からの採用が圧多いことが分かりました。
まあ政府系の”お堅い”会社で、なおかつ財務基盤もしっかりしていて待遇も良い会社ですので、当然と言えば当然かもしれません。
とは言え、MARCHや関関同立からも一定数の採用があるため、”超高学歴“でないと入社できない、というわけではありません。
しかし、日東駒専と産近甲龍からは例のごとくかなり少なめです。
全くないわけでは有りませんが、旧帝大や早慶などと比べると絶望的な差があります。
特に実績の多い大学ベスト10
次に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 東大 | 71 |
2 | 早稲田 | 68 |
3 | 慶應 | 53 |
4 | 京大 | 48 |
5 | 東北大 | 17 |
6 | 一橋 | 13 |
7 | 東工大 | 12 |
8 | 阪大 | 11 |
8 |
北大 | 11 |
8 | 筑波大 | 11 |
採用校の1位は東大です。
政府系の感じが出ていますね。
その次に早慶、京大、他旧帝大が続きます。
後はドングリの背比べのような感じです。
関関同立からは同志社と立命館からの採用実績が有ります。
しかし、関西学院と関大からの採用実績は0。
MARCHからは一応全ての大学からの採用実績があります。
学歴重要度
学歴重要度:(かなり高い)
私が判断したINPEXにおける就職での学歴重要度は、4.5です。
この高い数字にした最大の理由は、東大京大及び早慶からの採用が群を抜いて多いためです。
旧帝大でも地方の旧帝大からの採用はそれほど多くはありません。
また、関関同立やMARCHからの採用もあるにはありますが、かなり少ないのが実際です。
- 上位大学の中でも東大・京大・早慶の割合が極めて高い
- 地方旧帝大でも採用はそれほど多くない
- 早慶以外の私立からの採用はそれほど多くない
- とは言えMARCHや関関同立からの採用も一定数はある
まとめ
国際石油開発帝石(INPEX)は学歴重要度が間違いなく高いです。
特に東大をはじめとした超一流大学からの採用が多くなっています。
歴代トップが経産省出身と、政府系の会社でもあるので就職には少なからず学歴が関係しそうです。
一応、関関同立とMARCHからも一定数の採用がありますが、それ以下の大学からとなるとかなり厳しくなってきます。
参考) 週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)