今回は紙パルプ業界で国内No.3の『レンゴー』についての、就職における『学歴の重要性』について考えていきます。
繰り返しになりますが、就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、間違いなく企業カラーが存在するためです。
まずは簡単にレンゴーの企業紹介をした後、採用大学等について考察していきたいと思います。
会社の概要
まずレンゴーの会社概要について簡単に見ていきます。
事業内容 | 板紙、段ボール、紙パッケージ、 セルロース など |
主な商品 | 段ボール(機能性段ボールも)、段ボール原紙、セロファン など |
売上 | 約6,100億円 |
平均年収 | 約696万円 (全従業員ベース) |
特徴 | ・紙・パルプ業界No.3 ・段ボールでは最大手(日本で初めて段ボール事業を始めた) ・近年、段ボール需要が増加しているため追い風 ・利益率は約3%と高くないが、紙パルプ業界では普通 ・レンゴーもセルロースナノファイバー(CNF)を研究している ・レンゴーもやはりバイオマス発電を行っている |
レンゴーは国内3位の紙・パルプメーカーです。
規模的には大王製紙よりも上です。なおかつ、段ボールに限って言えば国内首位となっています。
また、競合各社と同じようにセルロースナノファイバー(CNF)やバイオマス発電の研究・開発も行っています。
大学群採用実績の比較
では紙パルプ業界3位のレンゴーにおける、大学群別採用数を見ていきましょう。
ここでは『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、レンゴーの過去29カ年における採用実績の”偏り”を見ていきます。
レンゴーの採用を見ていると、『旧帝大』と『早慶』が多いことがわかります。
紙パルプ業界は市場的にはあまり成長の見込めない分野ですが、やはりレンゴーは売上5千億円を超える大企業だけあって、採用は高学歴が多くなっています。
ただし、MARCHや関関同立といった中堅大学群からの採用も多くなっており、全体を見渡せばバランスの良い採用となっております。
ただやはりここでも、産近甲龍からの採用は少なくなっています。
王子製紙や日本製紙と同様に、レンゴーも産近甲龍からは採用がかなり絞られています。
特に実績の多い大学ベスト10
では次に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。
ただし大学によっては若干年数が異なる。
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 早稲田 | 58 |
2 |
東大 | 49 |
2 | 同志社大 | 49 |
4 | 阪大 | 44 |
5 | 慶應 | 41 |
6 | 明治 | 36 |
7 | 一橋 | 35 |
8 | 神戸大 | 34 |
9 | 京大 | 33 |
9 | 関西大 | 33 |
1位は早稲田。
見渡すと東大・慶大・阪大・一橋・神戸大・京大など、かなり上位レベルの大学が並んでいるのが分かります。
レンゴーも他の大手企業や日本製紙・王子製紙といった競合他社と同様に、一流大学からの採用が多いことがわかります。
一方で、同志社大が2位であったり、明治大や関西大がトップ10にランクインするなど、しっかりと中堅校からも採用があります。
学歴重要度
学歴重要度:(割と高い)
私が判断したレンゴーにおける就職での学歴重要度は、3.5です。
早慶や東大・京大・旧帝大といった上位校が採用実績の上位を占めるため、学歴が効いているのは間違いありません。
また中堅私立であっても同志社や明治など、割と上位の私立がランクインしているため、やはり学歴の重要性は高いと言えます。
その一方で、日東駒専からそれなりに採用されているのも事実です。
そういう訳で、学歴重要度は割と高めである3.5となりました。
- 早慶や旧帝大からの採用が多い
- 同志社など、中堅の中でも上位私立が多い
- 産近甲龍からの採用がほとんどない
- 日東駒専からはそれなりに採用される
まとめ
レンゴーは業界No.3の製紙メーカーで、段ボールに限定すれば国内首位です。
大王製紙よりも売上高が高く、知名度の割に規模の大きな会社です。
そのため、採用実績校も名の知れた一流大学からの採用が多く、なかなかの難関になっております。
とは言え、王子製紙や日本製紙と同じく、MARCHや関関同立といった中堅校からも十分採用実績があるため。レンゴーの就職希望者はよく企業研究しましょう。
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