今回は食品大手で中でもマヨネーズ最大手である『キューピー』について、就職における『学歴の重要性』について考えていきます。
繰り返しになりますが、就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、間違いなく企業カラーが存在するためです。
まずは簡単にキューピーの企業紹介をした後、採用大学等について考察していきたいと思います。
会社の概要
まずキューピーの会社概要について簡単に見ていきます。
事業内容 | マヨネーズ、ドレッシング、卵加工品、調味料、化学品 など |
主な商品 | キューピーマヨネーズ、タルタルソース、ヒアルロン酸 など |
売上 | 5,616億円 |
平均年収 | 約780万円(総合職) |
特徴 | ・マヨネーズ国内No.1 ・ドレッシングも大手 ・調味料や健康食品もてがける ・化粧品用のヒアルロン酸などの化学品の開発も行う |
キューピーはとにかく『マヨネーズ』と『ドレッシング』が伝統的に強いです。
『キューピー3分クッキング』などのテレビ番組もお馴染みです。
その他、最近は技術力を活かしてヒアルロン酸などの化学品の研究・開発も行っています。
求める人材は、『チャレンジ精神を持ち、自ら考え、本気になって行動できる人、責任が取れる人』となっています。
しかし最後の『責任が取れる人』というのが深い気がします。食品という人による好みの差が大きく100%の『正解がない』分野においても、責任をもってかじ取りできる人材が求められていると言ことでしょうか。
大学群採用実績の比較
ではキューピーにおける、大学群別採用数を見ていきましょう。
ここでは『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、キューピーへの過去29カ年における採用実績の”偏り”を見ていきます。
キューピーはMARCHが飛びぬけて多くなっています。
食品業界はあまり学歴が関係ないことが多いですが、キューピーのような大手企業で、MARCHが旧帝大や早慶をこれだけ大きく引き離すのは凄いと思います。
またもう一つ重要なデータが、『日東駒専』の採用実績もかなりある点です。
サントリーなどの優良な大手企業になると、エントリーが殺到するためか、学歴フィルターのようなものが発動し、日東駒専以下の大学群からの採用が極めて少なくなります。
しかし、キューピーではそのような傾向がほとんど見られず、むしろ日東駒専の方が早慶より就職実績が良いという結果になっています。
また後述しますが、日本女子大や武庫川女子大といった、通常は大手への就職実績では弱い大学からも、かなりの数が採用されています。
特に実績の多い大学ベスト10
では次に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。
ただし大学によっては若干年数が異なる。
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 明治 | 112 |
2 |
日本女子大 | 93 |
3 | 日本大 | 68 |
4 | 立教 | 49 |
5 |
立命館大 | 48 |
6 | 早稲田 | 46 |
7 | 武庫川女子大 | 43 |
8 | 法政 | 36 |
9 |
学習院 | 32 |
10 | 京大 | 30 |
下位~中堅私立大からの採用が極めて多い
パッと見て貰って分かる通り、私立大学からの採用が極めて多くなっています。
そして最も注目すべきなのが、先ほども軽く紹介しましたが『日本女子大』と『武庫川女子大』という就活市場ではかなりマイナーな2大学が、それぞれ2位と7位にランクインしていることです!
その他もMARCHや関関同立などからが多く、旧帝大からはかろうじて京大が10位にランクインするのみです。
学歴重要度
学歴重要度:(かなり低い)
私が判断したキューピーにおける就職での学歴重要度は、1.5です。
キューピーは大企業としては、極めて学歴重要度が低い企業になります。
旧帝大や早慶からの採用がそれほど多くない点や、偏差値的に下位の大学からの採用がかなり多いことが理由です。
- 旧帝大かや早慶からの採用がそこまで多くない
- 東大はランクインせず、京大がやっとト10位に入った程度。
- MARCHがもっともボリュームゾーンとして大きい
- 日東駒専からもかなり採用されていて早慶よりも実績として多い
- 日本女子大や武庫川女子大などの就活市場ではマイナーな大学からも多数採用
まとめ
キューピーは大企業にしては、学歴の重要性がかなり低い企業です!
MARCH・日東駒専、もしくはあまり就活では名前の聞かないような大学からの採用が極めて多くなっています!
そのためキューピーは完全に”人物重視”の採用と言えるため、存分に準備して臨めば、誰にでも入社できるチャンスは平等にあるでしょう。
OB・OG訪問などで、社風・求める人物像などをよく調べておくと可能性は高まります。
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