今回も金融分野になりますが、国内の民間銀行の中でのNo.2である、三井住友銀行(SMBC)の学歴重要度を見ていきたいと思います。
規模としては三菱東京UFJ銀行に次ぐ国内二番手の、大手民間銀行です。
今回はそんな三井住友銀行に採用されやすい大学について考察します。
会社の概要
まず三井住友銀行がどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 預金、融資、為替、資産運用、金融商品(投資信託、保険など)販売など |
主な商品 |
金融商品など |
経常収益 | 3兆3,699億円 (経常利益:8,945億円) |
平均年収 | 820万円 |
特徴 | ・国内No.2の大手民間銀行 ・収益力が高く、経常利益は三菱東京UFJ銀行を上回る ・グローバル化にも力を入れている ・三井住友FGの中核組織 ・さくら銀行(三井系)と住友銀行が2001年に合併して発足 ・SMBC日興証券やSMBCCF、三井住友信託銀行などのグループ企業有り |
国内No.2の民間銀行
三井住友銀行は規模で三菱東京UFJ銀行に次ぐ国内No.2の民間銀行です。
業務内容としては、一般的な銀行と同じく、貯金、為替、融資、資産運用、金融商品の販売などを行っています。
三井住友銀行の特徴としては、利益率が高いことが挙げられます。
8,945億円は三菱東京UFJ銀行を上回りました。(2019年3月期)
大学群採用実績の比較
では三井住友銀行の大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における三井住友銀行への採用実績の”偏り”を分析します。
三井住友銀行の採用傾向を見ていると、各大学群からバランスよく採用されていることがわかります。
三菱東京UFJ銀行の採用傾向と似ていますが、三井住友銀行の場合、早慶の割合が少し小さく、その分関関同立やMARCH、日東駒専、産近甲龍などの中堅クラスの大学からの採用が増えています。
特に実績の多い大学ベスト10
次に具体的に採用人数の多い10大学を、ランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大、国際教養大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない。私立ではICUが入っていない。
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 早稲田 | 1619 |
2 | 慶應 | 1601 |
3 | 関西学院大 | 1380 |
4 | 同志社大 | 1088 |
5 | 関西大 | 894 |
6 | 東大 | 787 |
7 | 神戸大 | 781 |
8 |
明治 | 779 |
9 | 京大 | 751 |
10 | 青山学院 | 711 |
赤色が私大ですが、上位5大学が私大であり、私大出身者の割合が多いことがわかります。
これはMUFGと同じです。
また、1位2位が早慶である点もMUFGと一致しています。
国公立では東大、京大、神戸大など、難関校がランクインしています。
一方、東大の採用数が少し低下気味です。
私大は相変わらず同じような傾向です。
ちなみに金融分野に強いイメージの一橋大ですが18位(501人)と、意外に少ないです。
また、その他の旧帝大に関しては、14位に阪大(648人)、31位に名古屋大(165人)がきている程度となっています。
また日本女子大や神戸女学院、同志社女子大、武庫川女子大などの女子大からの採用も比較的多くなっています。(20~30位)
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
学歴重要度
学歴重要度:
私が判断した三井住友銀行における就職での学歴重要度は、3.0です。
以下に理由を示します。
- 早慶や東大などトップ校からの採用が多い
- 京大や神戸大などの関西の有力校の採用数も多い
- しかし最も多いのは関関同立やMARCHといったクラスのボリュームである
- 産近甲龍・日東駒専からの採用も少なくない
これらの理由から、学歴重要度は3.0としました。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
まとめ
今回は民間銀行No.2である、三井住友銀行の採用傾向について見ていきました。
その結果、同業他社であるMUFGと同様、やはり早慶がトップでしたが、MUFGよりも東大や京大、一橋大などの難関国公立からの採用数は少ない傾向でした。
また関関同立やMARCHなどの中堅私大のボリュームゾーンが非常に大きく、さらに産近甲龍や日東駒専からもかなり採用されており、あまり学歴に関係なく幅広い大学から採用を募っていることが見て取れました。
日本女子大や神戸女学院などの女子大からの採用も一定数あります。