今回も金融分野になりますが、国内の民間銀行の中での最大手である、三菱東京UFJ銀行(MUFG)の学歴重要度を見ていきたいと思います。
三菱東京UFJ銀行は、規模で三井住友銀行を上回り、国内No.1です。
今回はそんな三菱東京UFJ銀行に採用されやすい大学について考察します。
会社の概要
まず三菱東京UFJ銀行がどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 預金、融資、為替、資産運用、金融商品(投資信託、保険など)販売など |
主な商品 |
金融商品など |
経常収益 | 4兆8,640億円 (経常利益:8,512億円) |
平均年収 | 772万円 |
特徴 | ・国内最大手の民間銀行 ・総資産額や年間経常収益で国内最大規模 ・しかし利益率や年間の営業収益額は三井住友銀行に負ける ・AIやブロックチェーンなど用いたフィンテックの研究が盛ん ・今後支店の35%縮小や、大規模なリストラの可能性 ・三菱銀行、東京銀行、UFJ銀行が合併し06年に発足した ・海外にも72支店あり、海外収益でも国内トップ ・三菱系の財閥企業 |
国内最大手の民間銀行
三菱東京UFJ銀行は、国内No.1の規模を誇る最大手銀行です。
(2位は三井住友銀行。)
ただし、収益性は少し悪く、三井住友銀行に経常収益(≒売上)では勝っているが、経常収益額では負けている。(三井住友銀行の経常収益:8,945億円(2019年3月期))
しかし、その分最先端技術に投資を行っており、話題のブロックチェーンやAIを用いた、送金技術などのフィンテック領域を強化しています。
求める人材も、『これまでにない発想と方法で新たなソリューションを想像していける人』となっており、銀行と言う保守的な業種ながら、積極的に新技術の開拓を行おうという気概があることがわかります。
同時に、支店の縮小や人員削減(リストラ)などにより、収益性の向上も目指しています。
大学群採用実績の比較
では三菱東京UFJ銀行の大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における三菱東京UFJ銀行への採用実績の”偏り”を分析します。
三菱東京UFJ銀行への採用実績を見てみると、早慶が多いことがまずわかりますが、関関同立やMARCHなどの中堅私大からの採用が多いことも印象的です。
また、旧帝大などの難関国公立からの採用も多く、中堅以上を幅広く採用していることがわかります。
大手銀行は早慶出身者がどこも多い
産近甲龍や日東駒専クラスになると、少し採用が厳しくなります。
特に実績の多い大学ベスト10
次に具体的に採用人数の多い10大学を、ランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大、国際教養大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない。私立ではICUが入っていない。
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 慶應 | 2858 |
2 | 早稲田 | 2574 |
3 | 東大 | 1348 |
4 | 同志社大 | 1316 |
5 | 明治 | 1265 |
6 | 関西学院大 | 1188 |
7 | 一橋 | 1107 |
8 |
立教 | 991 |
9 | 青山学院 | 956 |
10 | 上智 | 903 |
赤色が私大ですが、10位まで8大学が私大なので、MUFGは間違いなく私大が多いと言えます。
一方、東大が3位、一橋が7位、あと京大が11位など、国公立のトップ校からの採用も多く、学力上位層も求められています。
特に東大の採用数の多さが目を引きます。
ちなみに他の旧帝大ですが、前述の京都大が11位(899人)、名古屋大が20位(552人)、阪大が21位(483人)などです。多くも少なくもないと言ったところでしょうか。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
学歴重要度
学歴重要度:
私が判断した三菱東京UFJ銀行における就職での学歴重要度は、3.5です。
以下に理由を示します。
- 早慶や東大などの採用が多い
- 関関同立とMARCHがかなり多い
- 関関同立やMARCH以上の大学で採用の過半数が占められる
- 産近甲龍・日東駒専からも採用はされているが少ない
これらの理由から、学歴重要度は3.5としました。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
まとめ
今回は民間最大手銀行である、三菱東京UFJ銀行の採用傾向について見ていきました。
その結果、やはり早慶が圧倒的に実績トップでしたが、東大や一橋からの採用もありました。
MARCHや関関同立からの採用も多く、中堅以上を幅広く採用している印象です。
日東駒専や産近甲龍も採用はされていますが、やや実績に劣ります。