前回の伊藤ハムに引き続き、今回は食肉最大手の『日本ハム』について、就職における『学歴の重要性』について考えていきます。
繰り返しになりますが、就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、間違いなく企業カラーが存在するためです。
まずは簡単に日本ハムの企業紹介をした後、採用大学等について考察していきたいと思います。
会社の概要
まず日本ハムの会社概要について簡単に見ていきます。
事業内容 | 食肉、加工、乳製品、水産 |
主な商品 | シャウエッセン、各種アレルギー対応商品、各種冷凍食品 など |
売上 | 約1兆2700億円 |
平均年収 | 約867万円(総合職) |
特徴 | ・ハム・ソーセージ業界1位 ・シャウエッセンが有名 ・冷凍食品などの調理品も豊富で健康食品も販売 ・3年後離職率はやや低め(2014→2017年のデータで6.1%) ・プロ野球チームである『日本ハムファイターズ』を抱える ・中国、米国、ウルグアイなど海外進出も積極的 |
日本ハムは食肉最大手で、冷凍食品などの調理品や乳製品、さらには健康食品まで手掛けます。食品全体でも上位に来る規模の大きさ。
求める人材は、『確かな信頼を構築できる人 新たな創造が出来る人 あくなき挑戦ができる人』となっています。
大学群採用実績の比較
では日本ハムにおける、大学群別採用数を見ていきましょう。
ここでは『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、日本ハムへの過去29カ年における採用実績の”偏り”を見ていきます。

傾向としては、業界2位の伊藤ハムと同様に旧帝大や早慶の比率が小さく、MARCHや日東駒専のボリュームが大きいと言えます。
関西の私立大からの採用も多く、食品業界らしい採用傾向となっています。
それでも伊藤ハムと比較すると、上位大学からの採用が多く、早慶からの採用は伊藤ハムの約2倍となっています。
特に実績の多い大学ベスト10
では次に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。
ただし大学によっては若干年数が異なる。
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 近畿大 | 90 |
2 |
日本大 | 88 |
3 | 明治 | 78 |
4 | 早稲田 | 68 |
5 |
立命館大 | 65 |
6 |
関西大 | 57 |
7 | 同志社大 | 51 |
8 | 法政 | 44 |
9 |
中央 | 37 |
10 | 関西学院大 | 27 |
私立大の割合が異常に多い
ご覧の通り、上位10大学に1大学も国公立大が入っていません。
これは伊藤ハムの場合と同様です。
伊藤ハムとの大きな違いは、早稲田大が4位に入っていることでしょうか。
加えて地方私立大のランクインもありませんでした。
その他は、日東駒専や産近甲龍などの下位~中堅私大がトップ10を独占しており、食品業界らしい採用傾向となっています。
学歴重要度
学歴重要度:(かなり低い)
私が判断したに日本ハムにおける就職での学歴重要度は、1.5です。
つまり、日本ハムは入社における学歴重要度が『かなり低い』企業にランクされます。
やはり伊藤ハムやその他食品系の企業と同様に、あまり高学歴な学生の採用には積極的ではなく、中堅私立大学からの採用が極めて多いと言う特徴になっています。
日本ハムは売上高が1兆円を超え、『日本ハムファイターズ』のスポンサーという日本国民の多くが知る大企業でありながら、就活では高学歴ではなくとも十分に採用されることが示されています。
ただし、伊藤ハムと比較し、早稲田が4位にランクインするなど、やや上位大学の採用実績が多いため、伊藤ハムより一個ランクが上の1.5となっています。
- トップ10が全て私立大学から
- 日東駒専や産近甲龍からもかなり採用が多い
- 地方私立大学からもそれなりに採用される
- 伊藤ハムより早慶や旧帝大からの採用がやや多い
まとめ
年間売上高1兆円以上で、平均年収も850万円を超える大手企業である日本ハムですが、食品業界の慣例通り、あまり採用には高学歴が要求されないという特徴を有しています。
日東駒専や産近甲龍以上の大学なら、十分にチャンスがあります。
逆に、東大などの旧帝大の場合、採用を敬遠されるかもしれません。
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参考) 週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)