今回は非鉄金属業界における大手企業である『住友金属鉱山』について、就職における『学歴の重要性』について考えていきます。
就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、間違いなく企業カラーが存在するためです。
まずは簡単に住友金属鉱山の企業紹介をした後、採用大学等について考察していきたいと思います。
会社の概要
まず住友金属鉱山の会社概要について簡単に見ていきます。
事業内容 | 非鉄金属(ニッケル・銅・貴金属など)、メタルリサイクル 他 |
主な商品 | 電気ニッケル、電気銅、電気コバルト、電池材料、 触媒 他 |
売上 | 約9,335億円 |
平均年収 | 約961万円(総合職) |
特徴 | ・非鉄金属大手(非鉄金属 = 鉄以外の金属) ・ニッケルが特に強い ・スクラップから金属を回収するリサイクル事業も行う ・平均年収が961万円と高水準 ・3年後離職率7.1%で有給取得日数が17.8日とかなり好待遇 ・鉱山開発は金および銅に集中している |
非鉄金属とは鉄以外のアルミや銅、その他貴金属などを扱う業界のことです。
住友金属鉱山はその非鉄金属の分野においての大手企業です。
その他EV向け電池材料の自動車メーカーへの供給にも強み
非鉄金属業界の各社は、原料である鉱石の調達のために、海外の鉱山に出資して権益を確保しています。(住友金属鉱山は金および銅鉱山への出資がメイン。)
求める人材は、
『「事業は人なり」の考え方に共感し、協調性と認識力、構想力、実行力をもっている人』となっています。
31.5%出資しているチリのシェラゴルダ銅山の操業に失敗し、数百億円の損失を出しました。
大学群採用実績の比較
では住友金属鉱山における、大学群別採用数を見ていきましょう。
ここでは『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、住友金属鉱山の過去29カ年における採用実績の”偏り”を見ていきます。
住友金属鉱山の採用の傾向は、他の大手メーカーとよく似ています。
すなわち旧帝大の割合が大きく、早慶や難関国公立がそれに続き、日東駒専と産近甲龍からは極端に採用が減ります。
特に実績の多い大学ベスト10
では次に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。
ただし大学によっては若干年数が異なる。
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 早稲田 | 145 |
2 |
京大 | 127 |
3 | 慶應 | 104 |
4 | 阪大 | 96 |
5 |
東北大 | 93 |
6 |
東大 | 81 |
7 | 神戸大 | 59 |
8 | 九大 | 57 |
9 |
同志社大 | 49 |
9 |
東京理科大 | 49 |
上位校からの採用が多い
旧帝大・早慶をはじめ上位大学からの採用が多いです。
旧帝大の中でも東大や京大、阪大が上位にランクインするなど、レベルの高い大学が出揃っています。
神戸大が比較的多いことや、関関同立から同志社大、あと東京理科大がランクインしているところも特徴的。あと以外に東工大が少ないです。(16位。これは甲南大より下。)
学歴重要度
学歴重要度:(結構高い)
私が判断した住友金属鉱山における就職での学歴重要度は、4.0です。
住友金属鉱山への入社における学歴重要度は『結構高い』にランクされます。
トップ6まで東大や京大などの旧帝大と早慶で独占されているなど、上位大学からの採用が極めて多いです。
なので、学歴重要度はかなり高いと判断されます。
しかし、同時にMARCHや関関同立からの採用もそれなりにあるため、”超高学歴じゃないと無理”というわけではないです。
- 東大や京大を含む旧帝大からの採用が多い
- 早慶からも多い
- 関関同立やMARCHからもそれなりに採用
まとめ
住友金属鉱山の採用傾向は、同業他社の神戸製鋼やJFEスチールなどと比較的似てます。
つまり旧帝大などの上位校からの採用が多くなっており、下位中堅校からの採用が少ないです。
この業界(鉄・非鉄金属業界)は採用において学歴重要度がとりわけ高い傾向にあります。
競合他社を受ける場合も、よく就活研究しておきましょう。
参考) 週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)