今回は菓子業界大手である森永製菓における学歴重要度を見ていきます。
森永製菓は国内の菓子業界における大手企業です。
チョコレートやアイス、スナック菓子など、菓子類を幅広く開発・販売しています。
今回は森永製菓に採用されやすい大学について考察します。
会社の概要
まず森永製菓がどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 菓子、冷凍菓子、健康食品、不動産(少し) |
主な商品 |
小枝、DARS、チョコボール、ポテロング、ハイチュー、ミルクココア、森永ホットケーキミックス、チョコモナカジャンボ、サンデーカップ、ウイダーinゼリー、ウイダープロテイン、甘酒など |
売上 | 2,100億円 (営業利益:215億円) |
平均年収 | 783万円 (41.9歳) |
特徴 | ・特にチョコレートが有名 ・小枝やチョコボールなど、よく知られた商品多数。 ・海外売上比率6%。 ・インドネシアやアメリカでの事業拡大を目指す。 ・プロテインなどの健康食品系も販売。 ・チョコレート一貫製造は日本初。 ・森永乳業とは兄弟会社。(販売製品も少し被っている。) ・「価格改定」で利益UP。(原料高を相殺) ・『ロングセラー商品』がかなり多い。 |
普段コンビニやスーパーで目にする有名な商品を多数抱えます。
内容も、”小枝”や”DARS”のようなチョコレート菓子だけでなく、アイスやスナック菓子など様々。
ポテロングやウィダーinゼリーはよくコンビニで買いますし、ココアもよく使います。
森永製菓が求める人材は、『挑戦心と創造力に溢れ、自主的に考え行動する人』です。
大学群採用実績の比較
では森永製菓の大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における森永製菓の採用実績の”偏り”を分析します。
森永製菓の特徴は、MARCH出身者の採用が多いことです。
早慶や旧帝大などのエリート校を押さえて、最大のボリュームゾーンを形成しています。
また、本社が東京にあることも影響していると思いますが、同レベルの大学群である関関同立と比較しても約2倍の差があります。
一方、同じ東京エリアの大学である日東駒専ですが、あまり採用されていません。
少なくともMARCHレベルの人材が求められています。
特に実績の多い大学ベスト10
次に具体的に採用人数の多い10大学を、ランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大、国際教養大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない。私立ではICUが入っていない。
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 早稲田 | 43 |
2 | 明治 | 36 |
3 | 慶應 | 33 |
3 | 立教 | 32 |
5 | 法政 | 22 |
6 | 同志社大 | 19 |
7 | 東京理科大 | 17 |
7 | 立命館大 | 17 |
9 | 青山学院 | 16 |
10 | 中央 | 15 |
森永製菓の採用校ランキングトップ10は全て私立大学という結果になりました。
食品メーカーの特徴として私立大学出身者が多いのは確かにそうなのですが、森永製菓ほどの大手企業であっても同じような傾向なのは少し意外です。
ちなみにトップ10のうち8校が東京エリアの大学です。
森永製菓は『東京偏重』な採用となっていると言えるかもしれません。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
学歴重要度
学歴重要度:(普通)
私が判断した森永製菓における就職での学歴重要度は、2.5です。
- MARCH出身者の採用が極めて多い
- 中堅以上の私立大学からの採用が多い
- 旧帝大の採用は大手にしては比較的少なめ
- 関関同立からは採用多め
- 東海大、成蹊大、東京都市大がトップ10~20位にランク
- 産近甲龍や日東駒専からは全体的に少し厳しい
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
まとめ
森永製菓の採用校の傾向を見ると、食品メーカーらしくそれほど高学歴を欲しているという感じではなさそうです。
どちらかというと、MARCHぐらいの”ほどほどに賢い”ぐらいの人材が求められていそうです。また、特に東京エリアの私立大学からの採用が多くなっています。
とは言え、日東駒専からは採用が少なくなっており、MARCHと比較すると約1/6の採用実績となっています。なので学歴フィルターなども見越してある程度の学歴はあった方が無難です。
ただ面接に進むことさえできれば、日東駒専であろうと早稲田であろうと東大であろうと人物重視で適正に判断されると思いますので、積極的にアピールして下さい!