今回は製薬業界における(準)大手企業である『第一三共』について、就職における『学歴の重要性』について考えていきます。
就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、企業毎の特色が存在するためです。
まずは簡単に企業紹介をした後、採用大学について考察していきたいと思います。
会社の概要
まず第一三共の会社概要について簡単に見ていきます。
事業内容 | 医療用医薬品, 一般用医薬品, 後発薬など |
主な商品 | リクシアナ:抗凝固剤 エフィエント:抗血小板剤 オルメック:高血圧症治療剤 メマリー:アルツハイマー型認知症治療剤 ランマーク:癌骨転位治療剤 イナビル:インフルエンザ治療剤, など |
売上 | 9,601億円 |
平均年収 | 約1,134万円(総合職) |
特徴 | ・製薬国内3位(武田薬品、アステラス製薬の次) ・循環器薬、感染症薬に強み ・がん領域を強化している ・17年度内定者でMR職は78名、研究職34名、開発職10名 ・ジェネリック医薬品(後発薬)も手掛ける ・ロキソニンSなどのOTC(一般用)医薬品も販売している ・平均年収も高水準 ・3年後離職率は7.2%(2017年データ) |
第一三共は国内3位の製薬会社で、医療用医薬品のみならず、ジェネリック医薬品や、ワクチン、OTC医薬品など、様々な領域で製品開発を行っています。
これまで主力だった循環器用の医薬品から、がん治療薬へ主力の領域を転換しようとしています。
求める人材は、
『広い視野と自分なりの考えを持って実行出来る人』となっています。
大学群採用実績の比較
では第一三共における、大学群別採用数を見ていきましょう。
ここでは『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における採用実績の”偏り”を見ていきます。
第一三共も他の大手製薬会社と同様、旧帝大からの採用が多くなっています。
中堅私大からの採用もMR職向けなどに多くなっているのも同様です。
特に実績の多い大学ベスト10
では次に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。
ただし大学によっては若干年数が異なる。
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 東京理科大 | 173 |
2 |
東大 | 157 |
3 | 早稲田 | 130 |
4 | 慶應 | 113 |
5 |
明治 | 103 |
6 |
京大 | 92 |
7 | 同志社大 | 89 |
8 | 近畿大 | 80 |
9 |
阪大 | 69 |
10 |
青山学院 | 48 |
東京理科大が1位、2位が東大
第一三共はトップが理科大です。
青山学院や近畿大もランクインするなど、中堅私大が多く入っている印象。
2位が東大で、6位が京大、9位が阪大と旧帝大は上位校が多めです。
学歴重要度
学歴重要度:(高い)
私が判断した第一三共における就職での学歴重要度は、4.0です。
入社における学歴重要度は『高い』にランクされます。
採用は旧帝大出身者が多く、中でも東大・京大・阪大といった難関校からの採用が目立ちます。
また早慶出身者も多いです。
一方で、恐らくMR職採用として、理科大を筆頭とした中堅私大からの採用もかなり多くなっています。
- 旧帝大からの採用が多い
- 中でも東大などの上位校が多い
- 一方で採用トップは理科大
- MR職向けに中堅私立大からの採用が比較的多い
まとめ
第一三共は旧帝大からの採用が多く、中でも東大が多いなど高学歴の採用が多くなっています。
一方で、MR職などを含めた採用としては理科大やMARCH、関関同立などの中堅私大からもかなり採用されています。
理科大や近畿大学からの採用が多いのは薬学部を擁することも一因として考えられます。