今回はパン業界最大手である山崎製パンにおける学歴重要度を見ていきます。
山崎製パンは菓子パンおよび食パンを主軸とする売上高1兆円を超すパンメーカーで、国内シェア4割を獲得しています。
今回は山崎製パンに採用されやすい大学について考察します。
会社の概要
まず山崎製パンがどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | パン(菓子パンなど)、和菓子、洋菓子、米飯、流通(コンビニ運営)など |
主な商品 |
ロイヤルブレッド、超芳醇、ダブルソフト、ランチパック、高級つぶあん、大きなチョコチップメロンパン、まるごとソーセージ、スイートブール、苺のショートケーキ、まるごとバナナ、手巻きおにぎり、など |
売上 | 1兆750億円 (営業利益:145億円) |
平均年収 | 562万円 (38.1歳:全従業員ベース) |
特徴 | ・パン業界最大手 ・食パン、菓子パン、和菓子、洋菓子などがメイン ・流通事業としてデイリーヤマザキのコンビニ運営も行う。 ・海外売上比率0%。国内のみ。 ・不二家を子会社にもつ。 ・売上高1兆円を超える大企業。 ・3年後離職率は10%弱。 ・総合職の平均年収は710万円(2017年データ)。 |
食パンや菓子パンを主軸とする老舗パンメーカーで、パン製品のシェア率は4割と国内最大手です。コンビニエンスストアとして『デイリーヤマザキ』の運営も手がけ、ヤマザキ製品の拡販に努めています。
ヤマザキが求める人材は、『社業への共感と熱意・意欲にあふれ、創造性豊かな人物』です。
大学群採用実績の比較
では山崎製パンの大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における山崎製パンの採用実績の”偏り”を分析します。
山崎製パンの特徴は、MARCH、関関同立以下の層からの採用が極めて多いということです。逆に旧帝大や早慶出身者はかなり少なくなっています。
日東駒専や産近甲龍出身者の採用が極めて多いのも特徴です。
あまり学歴は関係ないことがわかります。
食品メーカーはそもそもあまり学歴を重視しない傾向にありますが、山崎製パンは最高峰と言っても過言では有りません。
1つの仮説として、山崎製パンは中堅以下の大学群を好んで採用しているという可能性が考えられますが、一方でもう一つの仮説として高学歴層に逃げられているという可能性も捨てきれません。
特に実績の多い大学ベスト10
次に具体的に採用人数の多い10大学を、ランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大、国際教養大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない。私立ではICUが入っていない。
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 日本大 | 200 |
2 | 明治 | 188 |
3 | 近畿大 | 153 |
4 | 関西大 | 103 |
5 | 法政 | 92 |
6 | 早稲田 | 86 |
7 | 立命館大 | 81 |
8 |
中央 | 74 |
9 | 同志社大 | 60 |
10 | 専修大 | 57 |
山崎製パンもランキングトップ10は全て私立大学という結果になりました。
また大企業にしては珍しく慶應大学がランキングから外れています。
1兆円を超える大企業には珍しく、旧帝大が全くランキングに入っていません。
あと一橋大学からはこれまで3名しか入社していないのは興味深い・・
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
学歴重要度
学歴重要度:(かなり低い)
私が判断した山崎製パンにおける就職での学歴重要度は、1.5です。
- MARCHや日東駒専など中堅以下からの採用が極めて多い
- 早慶や旧帝大、難関国公立からの採用がかなり少ない
- とはいえ大東亜帝国クラスの採用は極めて少ない
- まとめると中堅私立大学の採用が多い
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
まとめ
山崎製パンの採用校の傾向を見ると、食品メーカーらしくどちらかというと中堅クラスの私立大学出身者の採用が多めと言えます。
MARCH、日東駒専、関関同立、産近甲龍が最大のボリュームズーンを形成していて、間違いなく過半数は超えます。
逆に、同じ私立大学でも慶應大学からはあまり採用されていません。
旧帝大や難関国公立も採用がないわけではないですが、かなり少ない結果になっています。
理由ですが、今はどうか知りませんが山崎製パンは『ブラック』という噂もあったので、高学歴層に逃げられている可能性も捨てきれません。