総合商社大手5社の原油・天然ガス生産量の比較を行いたいと思います。
エネルギーおよび原料として極めて重要な原油および天然ガス。
総合商社各社はどれぐらいそれらを生産しているのでしょうか。
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原油・天然ガス生産量の比較
直近3年の平均値(2018-2020年度)
直近3年の生産量を比較しました。
原油・天然ガスについては、強いのは三菱商事と三井物産です。
住友商事など他の3社を、生産量で圧倒しています。
住友商事は資源参入が総合商社の中で後発であったこともあって、少し規模で劣るところがありますし、伊藤忠商事は”脱資源”というスタンスなのでそこまで資源に力を入れていません。
天然ガスの割合
上記資料は原油と天然ガスの合算となっていますが、では割合はどうなっているか?
簡単に紹介します。
三菱商事
保有埋蔵量(2020年12月時点)
原油・コンデンセート | 2.61億バレル |
天然ガス | 14.09億バレル |
天然ガス比率 | 84.4 % |
(参考:IR資料より)
三井物産
生産量(2020年度実績)
原油 | 17.3万バレル/日 |
天然ガス | 7.2万バレル/日 |
天然ガス比率 | 29.4 % |
(参考:IR資料より)
三菱商事の場合、ほとんどが天然ガスです。
事業グループに「天然ガスグループ」が組み込まれているぐらい、三菱商事は天然ガスを重視しています。
三菱商事の中の10個の事業グループのうち、1つが「天然ガスグループ」です。天然ガスで1つに独立しているのが凄いですね。。
逆に三井物産は原油の方が多めです。
ただ三井物産も天然ガスの比率は高めです。
社長も株主とのやり取りとの中で明言していた通り、天然ガスは再エネ以降までの”トランジション”を担う資源として三井物産でも位置付けています。
まとめ
五大商社の原油・天然ガス生産量を比較しました。
5大商社の中では、三菱商事と三井物産がとりわけ生産量が多いことがわかりました。
また三菱商事はほとんどが天然ガスであることを確認しました。
原油も天然ガスも、重要なエネルギー資源です。
とりわけ天然ガスは地球温暖化防止の観点からも重要です。
今後も安定供給に努めて欲しいと思います。
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