日用品業界において、国内トップを走る花王。
売上、利益、研究開発力全てにおいて、国内圧倒的首位です。
日本を代表するBtoC企業。
最終製品の加工だけではなく、原料メーカーとしての側面も持ちます。(BtoB)
取り扱っている商品ジャンルは
・石鹸等のスキンケア及びボディケア用品
・食器用/衣類用/毛髪用の洗剤
・化粧品
・健康機能飲料
・化学品原料
など多岐に渡ります。
「界面活性剤」を使用した洗浄剤が中心です。
一方で、化粧品大手のカネボウの買収や、特定保健用食品ヘルシアなどの新規市場開拓も行っています。グローバル化にも力を入れており、2016年には海外売上比率34%を達成しました。
競合企業は、「P&G」「ユニリーバ」「ユニ・チャーム」「ライオン」「小林製薬」「エステー」など。
P&Gやユニリーバにも国内市場において負けていません。
(ちなみに売上高は花王が1兆5千億円程度に対して、ユニリーバは約7~8兆円, P&Gはグローバルで約8~9兆円。)
花王(株)のデータ
日用品でのシェアNo.1の花王。
売上高や研究開発費等、他の国内企業を圧倒しています。
売上 | 1.5兆円 |
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平均年収 | 816万円 |
平均有給取得日数 | 14.2日 |
新卒3年以内離職率 | 2.2% |
研究開発費(/年) | 545.7億円 |
海外売上比率 | 34% |
出典:2019年度四季報及び有価証券報告書
業界における他社比較
【売上高】【研究開発費】【営業利益】【平均年収】
花王、ライオン、ユニ・チャーム、小林製薬、エステーとのデータ比較です。
売上高
花王が二位以下を圧倒しています。
二位のユニ・チャームの約2倍の売上高があります。
営業利益
営業利益も花王が二位以下を圧倒しています。
二位のユニ・チャームの2倍以上の営業利益があります。
花王の営業利益1850億円(2016年度)
研究開発費
花王がトップですが、研究開発費は群を抜いて他を圧倒しています。
2位のライオンの5倍以上の研究開発費を投じています。
花王の研究開発費546億円(2016年度)
平均年収
平均年収についてはユニ・チャームの後塵を拝しています。
ユニ・チャームは営業利益率が10%以上と高い高収益企業です。
ただ花王の平均年収も高く、平均年収800万円を超えています。
花王の平均年収816万円(2016年度)
まとめ
平均年収以外、他社を圧倒しています。
新卒採用校から見る風土
2016年度の採用者の学歴を見ると、
文系:早大6人、慶大4人、中大3人、他
理系:阪大13人、早大11人、東北大10人、東大8人、京大7人、東理大7人、北大6人、名大6人、東工大3人、徳島大1人、立命館大1人
高学歴であることが分かります。
理系は旧帝大院卒が多くなっています。
花王に入社するには、高学歴だと有利なようです。
採用校ランキング
過去29年での国公立での採用校ランキング
旧帝大が並びます。
1位 | 京都大 (162人) |
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2位 | 東京大 (122人) |
3位 | 大阪大 (119人) |
私立大学の過去29年間の実績。
やはりトップは早慶です。
1位 | 早稲田大 (215人) |
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2位 | 慶應大 (191人) |
3位 | 東京理科大 (143人) |
東京理科大が結構多いですね。
この大学は他にもたくさんの大企業に人材を輩出しており、就職率良いみたいです。
有名な花王製品
CMなどの広告宣伝費も年間970億円を投じているのもあり、多くの人にとって馴染みのある様々なヒット商品を生み出しています。(比較:ユニ・チャームは年間210億円)
- アジエンス
- エッセンシャル
- メリット
- サクセス
- ビオレ/メンズビオレ
- キュレル
- ニベア
- サクセス
- アタック
- ニュービーズ
- エマール
- キュキュット
- ファミリー
- キュキュット
- ファミリー
- メリーズ
- クイックル
- クリアクリーン
- ピュオーラ
などなどです。まだ沢山あります。
思ったよりたくさんの商品が花王製品であったのではないでしょうか。
まとめ
花王は日用品業界で国内トップを走る企業です。
界面活性剤を中心として伝統的に洗浄剤の開発に力を入れています。
最近では海外進出も積極的に行っており、2016年には海外比率が34%に上りました。
売上高、営業利益、研究開発費等、様々な点において競合他社を圧倒するが、平均年収についてはユニ・チャームの後塵を拝する形となっているのが気の毒ですね。
実は原料メーカーでもあります。(BtoB)
花王に入るには頑張って勉強して優れた研究者になりましょう。
花王は様々なヒット商品を生み出してきた、私たちにとってなじみ深い企業であります。