石油化学業界は日本のエネルギー供給をまかなう重要な企業群です。
同時に、好待遇であることも知られており、ENEOSなど就活生からも人気です。
しかし、誰でもが簡単に入れるというわけでは有りません。
今回は、石油化学メーカーの採用校実績について分析します。
『高学歴』が必須の石油化学業界
代表的な石油化学メーカー4社について、過去29カ年の採用校実績を分析したところ、採用校にかなり”偏り”があることがわかりました。
以下にグラフとして示します。
ご覧の通り、旧帝大や早慶が圧倒的で多くの採用実績を上げていますが、その一方で日東駒専や産近甲龍からは殆ど全く採用されていないことが分かります。
特に産近甲龍からは、約29カ年でたったの7人しか採用されていません。
これはこの業界を目指す場合、かなり絶望的な数字です。
産近甲龍からは7人しか採用していない一方で、関関同立からは190人を採用しています。
およそ27倍です。産近甲龍と関関同立でここまで差がつくのは珍しいことです。
学生数は確かに関関同立の方が多いですが、それでも約1.5倍程度です。
明らかに学歴で門前払いされているように思われます。
また日東駒専(44人)とMARCH(356人)もかなりの差が有ります。およそ8倍です。
この両大学群は学生数もほぼ同じであるため、純粋に就職力の差が結果として表れています。学歴による選抜として思えないような結果となっています。
石油化学4社の採用校ランキング
では、具体的にどの大学からが多いのか?
ランキングにしました。
順位 | 大学名 | 集計年数 |
就職実績(人数) |
1 | 早稲田大 | 29年 | 717 |
2 | 慶應義塾大 | 29年 | 578 |
3 | 東京大 | 29年 | 277 |
4 | 東工大 | 28年 | 206 |
5 | 京都大 | 29年 | 189 |
6 | 東北大 | 24年 | 169 |
7 | 東京理科大 | 29年 | 122 |
8 | 九州大 | 29年 | 116 |
9 | 一橋大 | 27年 | 99 |
9 | 明治大 | 29年 | 99 |
早稲田、慶應の強さがやはり桁違いの強さです。
石油化学業界は早慶のネットワークがかなり強力であることが伺い知れます。
OB・OGの力が強大なのでしょう。
東大・京大・東工大が早慶に続きますが、これらの大学出身者は完全に第一線の戦力枠として採用されていると思われます。
意外に東京理科大からの採用と、明治大からの採用が多いことがわかります。
阪大や名大よりも、実績として多いと言う結果になっています。
その他、特筆すべき点
MARCHや関関同立以上の大学からは問題なくしている石油化学メーカーですが、それ以下の大学となると途端に採用を渋るようになります。
前述の日東駒専や産近甲龍の他、武蔵大と名城大、愛知大からは採用実績ゼロに加え、成城大、大東文化大、東海大、亜細亜大、帝京大、國學院大、神奈川大、芝浦工業大、東京電機大、千葉工業大などからは、採用実績一桁台です。
かなり極端な実績となっています。
まとめ
石油化学は旧帝大・早慶・一工からが有利
石油化学業界は、就職採用校がかなり偏っています。
具体的にはMARCHや関関同立以上のレベルの大学からでないと、殆ど採用されないと思った方が良いです。旧帝大や一橋・東工大は強いです。
早稲田と慶應に至っては、東大や京大より2倍以上離して就職実績を出しており、OB・OGによるネットワークの強さを感じます。
明治大と理科大も、このランクの大学にしては就職実績にかなり優れています。
参考
学生数の比較
資料
サービス名 | タイプ | 特徴 |
リクルートエージェント | エージェント | 業界No.1。 化学大手&優良中小の掲載多数。 エージェントの質◎ |
DODA(デューダ) | エージェント | 大手化学メーカー掲載多数。 |
リクナビNEXT | サイト | サイト型の業界No.1。 大手化学メーカーの求人検索はココ。 |