総合商社

三井物産のニュースと事業の進捗は?

三井物産から株主レポートきました。
三井物産の気になるニュースと今後の進捗について、内容について一つずつ精査したいと思います。

まず社長「堀健一さん」のあいさつ

三井物産の中期経営計画はスローガンは「変革と成長」。
今はコロナだけじゃなく、脱炭素やDXとか、一歩経営判断を誤ると即死するような時代になってきてるので、慎重に対応していって欲しいと思います。

“鉄鉱石”と”トレーディング事業”が堅調なのは大きいです。

この調子で、2022年度での4,600億円当期利益達成を前倒しで実現できればいいですね。

バフェットも総合商社の変化への対応力を見込んで投資したはず。今がそれを活かされるとき。

中期経営計画2023の進捗

2021年~2023年の目標である『中期経営計画』の現在までの進捗状況はどのようになっているでしょうか?

「2022年3月期の重点施策は?」

水素、アンモニアなどの次世代エネルギーも取り組んでいく。いいですね。SDGs等の時流に乗ってます。

どの程度投資するか、どうビジネスにしていくか、など先が読めない中でどう判断していくか、手腕が問われますね。

既に強みのある事業と組み合わせていくというのは、リスクも少なくシナジー効果もありそうでいいと思います。

「気候変動への取り組みの進捗は?」

脱炭素の流れは今の最重要課題ですので、世界情勢を見極めて最適な投資判断をして欲しいですね。
ここの経営判断は間違うと命取り。

「ガス田、LNG関連の事業の進捗は?」

LNG系は相対的に環境負荷が小さいことで知られていますが、クリーンエネルギーに分類されているので、積極的に投資して欲しいですね。

「ポートフォリオ組み替え、既存事業群再編とは?」

油田はほんと難しいですね。
確かにSDGsとか言って、脱炭素に世界的に変わってきてはいますが、逆にこの影響で新規投資が抑制され、結果的に今の油田がさらに希少性が増すみたいなストーリーもありますからね。実際、今原油価格かなり上がってますし。(1バレル70ドル程度)
当たれば巨大な利益を生む資源ですので、ここは慎重な判断が求められますね。

「インドネシアの大手企業グループCT Corpとの取り組みの狙いは?」

アジアは成長市場なので、重要ですね。
特にインドネシアは優秀な人も多い印象なので、ぜひここは押さえておきたいところ。

”アジアの消費者需要を当社の成長に取り込む・・”という狙いが素晴らしいですね

「事業のコロナ禍の影響は?」

三井物産はコロナ禍でも底堅い需要があった「食料」「農業」「電力供給」「病院事業」なども行ってましたね。
色々な事業を分散して持ってる強みが、このコロナ禍では活かされましたね。
とりあえず短中期でみると、ワクチン接種等で経済活動の再開はほぼ確実なので、ダメージを受けたと書かれている飲食やファッション関連も含めて、全体的に盛り返すことを期待しています。

気になる三井物産のニュース

2020年

10月26日
福島天然ガス火力発電所で運転開始

10月29日
ヴェオリア、セブン&アイとPETボトルリサイクルの合弁会社設立合意

12月23日
西豪州ウェイトシアガス田ステージ2開発の最終投資判断を実行

2021年

2月26日
北海道ガス(株)にカーボンニュートラルLNGを供給

3月2日
英国のCO2回収・貯留事業に出資参画

3月10日
アルゼンチン南部で風力発電事業の操業開始

3月19日
KDDIと共同でビッグデータAIを活用し「次世代型都市シミュレーター」を開発

3月24日
チリ「コジャワシ銅鉱山」権益の追加取得

3月26日
米国でのCO2を有効活用したメタノールの増産計画を決定

やはり風力などの再生可能エネルギーや、CO2の削減技術関連の事業投資は気になりますね。

あと「銅」は既に三井物産の主要な事業の1つですが、これは電気自動車(EV)の材料になるので今後も重要です。

感想

コロナにしても、脱炭素などのエネルギーにしてもそうですが、とにかく先行きが不透明で、ちょっとやそっとじゃ先読みできない時代になっていると思います。

そんな中で、最適な投資先を判断し、事業として育てていかなければいけない現在は、本当に総合商社の総合力が試されてると思います。

失敗したら死、成功したら巨額の利益、、三菱商事や丸紅などもそうですが、リスクを抑えながら時流に適応して欲しいと思います。

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