環境・エネルギー

【環境】総合商社の石炭火力発電量は?順位は?

温室効果ガスを大量に出し、SDGsなどの観点から痛烈に批判されている火力発電。
その中でも石炭火力発電はとりわけ環境負荷が高いことで知られています。
総合商社にとって、石炭火力は既に莫大な投資を行っており、稼ぎ頭でもあるので頭の痛い問題です。
現時点で、総合商社5社は具体的にどれほど石炭火力発電を行っているのでしょうか?

石炭火力発電量の順位

週刊ダイヤモンドによると総合商社における石炭火力発電量の順位は以下の通りになります。

石炭火力発電量(2021年3月時点)

(2021年3月)五大商社の石炭火力発電量比較
(※1) 住友商事と丸紅は概算値

石炭火力発電について、1位は圧倒的に住友商事です。
不名誉な1位と言えるかもしれません。
住友商事は五大商社の中では唯一赤字決算をだすなど(2021年3月期)、最近あまり良いところがない印象ですが、SDGsの観点からももっとも後れを取っている総合商社と言えそうです。
つい最近、環境推進派の大株主から、石炭火力をやめるよう要求されたりもしていました。

逆にもっとも少ないのが伊藤忠商事です。
ここ最近で最も勢いがある総合商社と言っていい伊藤忠ですが、脱炭素においても総合商社で群を抜いています。

だが伊藤忠は、この発電所の完成と営業運転開始をい届けたうえで、25年の契約満了を待たずに売却交渉を模索する方針を固めた。(p.30)

伊藤忠は素晴らしい!

三菱商事についてはつい最近、環境活動家のグレタさんから名指しで怒られたりしましたね。

ある意味光栄かも?
上記グラフにおけるデータの算出方法や、稼働している発電所名などの詳細は本誌を参考にしてください。
そのほか、総合商社の発電量における再生可能エネルギーや、ガス・石油比率など重要な情報がまとめてられていますので、企業研究をするうえで非常に役に立つと思います。

じゃあ火力発電から撤退するのが正しいのか?

環境負荷への影響が極めて大きいことで知られる火力発電ですが、では総合商社は今すぐ手を引いた方がいいのでしょうか?

私は必ずしもそうとは思いません。
総合商社は少なくとも名の知れた大企業であり、そのような企業が責任をもって火力発電を行った方が、どこの誰かわからないような企業によってめちゃくちゃな運転をされるよりもまだマシかもしれません。
また、現実的に今石炭を0にしてしまうと、世界の発電需要を全く賄うことができず、人々の経済活動に支障をきたすという問題も忘れてはなりません。

総合商社の責任は、環境負荷が小さい石炭火力発電所の運営を努力すること、同時に再生可能エネルギーなどを使ったカーボンニュートラルな発電所やアンモニアバイオマスなどの環境負荷の小さい発電方法にもっと投資していくことなどではないでしょうか。

脱炭素に向けて、”徐々に”転換していくことが重要。

いずれにせよ、エネルギー供給における総合商社の役割や今後の出方は、世界から注目されていることは間違いありません。

まとめ

五大商社の石炭火力発電事業についてまとめました。

不名誉な1位は住友商事、最も少ないのは伊藤忠商事ということになりました。

石炭火力発電については、今後は割合が縮小していくことは間違いなさそうです。
限りある化石資源という観点からも、むやみやたらな開発は控えるべきだと思います。

しかし個人的には、今ある火力発電に関してはコンプライアンスを守りながら操業することは悪いことではないと思います。
むしろ、石炭火力で稼いだキャッシュを用いて、風力やアンモニアなど、環境負荷の小さい発電ビジネスに投資していくことが、総合商社の1つの社会的役割かと思います。

参考

このような環境団体のサイトも立ち上がっています。
No Coal, No green

また、本サイトの別記事『総合商社の資源依存割合の比較』

総合商社大手5社の「資源」依存割合を比較5大総合商社は実はかなりエネルギーや鉱物資源に対して投資事業を行っています。 資源系が売上や利益に占める割合も相当高くなっています。 ...

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