前回の原油・天然ガス生産量に続いて、三菱商事の鉄鉱石生産量について見ていきたいと思います。
中国の景気に大きく左右される印象のある鉄鉱石の需要および価格。
発展途上国の中間層化に伴い、底堅い需要が予測されてもいます。
では早速見ていきます。
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過去データ(2003~2014年)
三菱商事の過去の鉄鉱石生産量について見ていきます。
三菱商事
各年の集計期間は1月~12月
過去から比較すると、緩やかな上昇トレンドに見えます。
2004年540万㌧/年の生産量だったのが、2014年には710万㌧にまで増加しています。
しかし、実は2018年データを見てみますと、750万㌧と実はほとんど変わっていません。
加えて、2019年度以降は生産量の公開がストップしています。
生産量がわからない!
もともと、三菱商事は総合商社の中ではそれほど鉄鉱石の生産が多い方ではありません。
三井物産が年間5千万㌧超、非資源商社と言われる伊藤忠商事ですら2千万㌧超の鉄鉱石を生産している一方で、三菱商事はその半分以下です。
参考
(2018年度)総合商社大手5社の「資源」依存割合を比較5大総合商社は実はかなりエネルギーや鉱物資源に対して投資事業を行っています。
資源系が売上や利益に占める割合も相当高くなっています。
...
もしかすると、三菱商事は鉄鉱石についてはそれほど将来性を見ていないのかもしれません。あるいはより期待値の高い資源に重点的に投資しているということかもしれません。例えば銅など。
まとめ
三菱商事の鉄鉱石生産量を見ていきました。
過去と比較すると増加はしていますが、かなり緩やかな増加です。
加えて、近年は鉄鉱石生産量が公開されていないなど、三菱商事の鉄鉱石に対するスタンスが垣間見えるような気がします。
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