業界研究/企業分析

【業界研究 x 就活対策】アシックスに就職するには《技術系》

アシックス企業研究

スポーツをやった経験のある人なら誰しも一度は憧れたことのあるスポーツメーカー入社。
その中でも国内最大手であるアシックス(ASICS)は、就活生に特に人気のある会社で毎年応募が殺到します。
そのため入社を考えている人は十分な企業研究が必要です。
この記事ではアシックスに就職したい就活生向けに企業分析をまとめてみました。
(特に技術系向け/新卒・転職)

概要

はじめに、アシックスって国内メーカーであることを知ってましたか?
『ASICS』という名前から何となくアディダスやナイキといった海外メーカーの一つだと思っていた人もいるかもしれません。
しかしアシックスは神戸に本社を持つ国内メーカーです。
海外比率75%であり、売り上げ約4000億円の世界的スポーツメーカーです。

創業者は1918年生まれの鬼塚喜八郎さんという有名な方で、1代でアシックスを世界的大企業に育て上げました。色々な本を出版されています。
アシックスビジョンは鬼塚さんの理念を基本にしているので、企業研究の際は著書も参考にした方がいいと思います。
現在は国内売上No.1, 世界でも4~6位あたりを競っています。
アシックスと言えば機能性に優れた『シューズ』がとても有名ですが、野球のバットやゴルフボールなども作っています。またスポーツだけでなくアパレルにも進出しています。



各種データ

売上国内No.1!

売上げ 3991億円
純利益 156億円
従業員数 7864名 (アシックスグループ全体)
平均年収 714万円 ((株)アシックス)
新卒採用数 46名 ( 理系6名, 文系40名 ) 2018年実績

(2016年度)

2018年度採用実績校

文系:同支社, 筑波, UCサンダーバラ, 同志社, 明治, 国際教養大, 甲南, 近畿大, 神戸大, 関学, 立命館APU

理系(院卒):筑波, 京大, 兵庫県立大, 東北大, 東京農工大, 首都大, 神戸高専, 明石高専, 神戸医療福祉専門学校

新卒採用は文系の採用が多く、理系が少ないです。
配属先は、マーケティング、営業、スタッフ、デザイン、開発、研究のどれかになります。
2017年度入社者で開発は13人・研究は6人です。(理系採用者はこの年は11人)

ちなみに国内No.2はミズノ、No.3はデサントです。
ミズノの年間売上が2000億円弱、デサントが1000億ちょっとなので、国内ではアシックスが圧倒的な存在です。

アシックスはスポーツ工学研究所を持っているなど、研究にもかなり力を入れています。

研究所の組織

スポーツ工学研究所

アシックスの『研究』は6つの部門から構成されています。

  • 構造設計
  • 材料開発
  • 生産技術
  • 分析評価
  • 人間特性
  • スポーツ医学

対象となる学部…理系(バイオメカニクス、化学、AI、統計学、機械工学など)

(アシックスHPより引用)

化学系に関係するのは材料開発部門です。シューズ材料であるゴム・樹脂・スポンジなどの研究を行います。

『開発職』に関してはスポーツ工学研究所とはまた別の組織になります。

特徴

シューズが売り上げの8割を占め、海外売上比率が75%もあります。
特にランニングシューズが強いです(売上の約50%)。
アシックスでの仕事の中で一流のスポーツ選手のシューズ開発を行うこともあるので、スポーツ好きな人には良いと思います。

かつてイチロー選手のシューズ開発をアシックスが専属で行っていました。

スポーツ事業

ランニング、野球、バレーボール、テニス、ゴルフ、ラグビー、ハンドボール、バスケットボール、各種陸上、水泳 etc

軽量性などの機能性に優れたシューズの他、ウェアスポーツ用具も研究開発しています。

その他

アパレルブランドの『オニツカタイガー』『アシックスタイガー』というファッション性の高いシューズを展開。
また、作業靴や通勤用シューズなど様々な領域に進出しています。

個人的に、オニツカタイガーの靴はカッコイイんだけど肝心の履き心地が悪い気がするのですが、何故でしょうか・・(最近は改善されたのかな?)

アシックスに入るには(技術職について)

研究

シューズなどのスポーツ製品の素材研究が商品開発の上で重要です。
素材同士をくっつける接着剤の知識も重要です。
そのため素材(特に高分子)の研究室出身の化学系の人材が近いと言えます。

特に『軽量化』の素材探求は重要です。シューズ重量は、陸上や野球・サッカーなど選手のパフォーマンスに直接影響するためです。
『耐久性(物理的・化学的耐久性』『粘弾性(レオロジー)』等も重要です。
学術発表の受賞歴を見てみても、
・熱可塑性ポリウレタンエラストマーの加水分解挙動
・架橋樹脂粉砕物複合ゴムの補強メカニズムに関する研究
・ゴム材料の摩擦特性における表面自由エネルギーの影響
など、本格的な化学研究を行っていることがわかります。

コンピュータシミュレーションを使った製品開発も行うので、工学部などでシミュレーションを経験したことのある人は有利かもしれません。
ただ、純粋な化学系の人で今は仕事でシミュレーションしている人も何人もいます。

人間特性の研究を反映させたシューズが、実際に設計可能かといったことをシミュレーションしたりします。

また、製品開発については、シューズにしても野球のグローブにしても結局のところ人体に関わる研究ですので、スポーツ工学などを大学で学んだ人は強いです。
筑波大学出身者はスポーツメーカーによく採用されていますが、『人間総合科学研究科』で『スポーツ医学』などを学んだ人だと推測されます。

開発

開発職の仕事はは『デザイン』と『研究』をつなぐことです。
結局、『商品の研究開発』と言っても、『デザイン性やユーザビリティ』も極めて重要なわけです。
そういった優れた商品を作るためには、素材なども含めた総合的な知識が必要です。
開発職の場合は、文系出身者も応募可能であるので、特に専門性は問われないと思いますが、理系的素養は間違いなくあった方がいいです。

共通

重要なのは、『コレ!』という自分の中で武器となるモノを持っていることと、体育会系の会社でやっていけることを示すメンタリティですね。
ミズノもそうですが、とにかく就活生に人気で、説明会などは常に満杯になります。
『何故働きたいのか、どんなことで貢献できるのか』などのしっかりとした就活対策が必要です。

選考プロセス

ES提出 → 説明会 → 適性検査(テストセンター) → 面接2~3回 → 内定

まとめ

アシックスは鬼塚喜八郎氏が作り上げた国内最大手のスポーツメーカーで、売上・平均年収など他の国内スポーツメーカーを圧倒しています。
アシックスの特筆すべき点はスポーツ工学研究所があることです。
所長の西脇氏は大阪大学理学部高分子学科を卒業しているなど、研究にも力を注いでいる会社です。
技術系は主に研究職開発職がありますが、研究職は化学系の学生もチャンスはあります。(特に高分子)
開発職は特に専門分野は求められておらず文系でも応募可能なポテンシャル採用です。
ただのメーカーではなく『スポーツ製品メーカー』であることから、少し雰囲気などが特殊ですのでよく企業分析を行い対策しましょう。

ちなみに、研究の人は結構真面目な人も多いそうです。
ミズノの総合職平均年収は622万円、デサントは総合職平均年収601万円です。(四季報2019年度版を参考)

参考資料

スポーツ工学研究所での研究内容

『素材』『軽量化』『シミュレーション』など、アシックスで行われている研究実態を知ることが出来るため貴重です。技術系は絶対読んだ方がいいです。
著者:スポーツ工学研究所所長 西脇 剛史氏

アシックスの理念

鬼塚喜八郎氏がアシックスを大企業に育て上げる上で培われた、『マインド』『哲学』『社風』などを知ることが出来ます。
アシックス理念の基本。

あまり参考にならなかった本・・

当たり障りのないこと』しか書かれていないのであまりオススメできませんが、財務などは少しは参考になります。

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