大学別分析

【就活】(日用品No.1)花王に入りやすい大学は?学歴重要度は?【データは語る】

今回は日用品大手で就活生に大人気『花王』の、就活における『学歴の重要性』と『採用実績の多い大学』を見ていきたいと思います。
就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、間違いなく企業毎にカラーがあるためです。
日用品で有名な化学系企業である『花王』には、どのような傾向があるでしょうか?
まずは簡単に企業紹介をして、その後に採用大学について考察していきたいと思います。

会社の概要

まず花王がどのような会社か簡単に見ていきます。

数字は2016年度のデータ。
事業内容 日用品、化粧品、ヘルスケア
主な商品 レノア、ファブリーズ、アリエール、JOY、パンパース、パンテーン
売上 約9兆円
平均年収 約816万円
特徴 ・日用品で国内ダントツNo.1
・CMなどの広告戦略もうまい
・界面活性剤などの化学原料も売っている
・海外売上比率かなり高い(34%)
・研究開発費がライオンの5倍以上とダントツ

花王が求める人材は、『変化をチャンスと捉える前向きな発想と行動力のある人』だそうです。
まあ日本のメーカーはどこもだいたい変化に対応しないと生き残れないですね。
(AI, IoT, エネルギー源, 新興国の台頭 etc )

花王は『リンスの要らないメリット』『ビオレママになろう♪弱酸性ビオレ♪』『サクセス!』など、CMでもお馴染みの”日用品”を販売している会社です。
技術力もトップレベルの高水準ですが、同時に広告戦略もうまいと言われています。

また、日用品のみならず化学原料の供給会社でもあります。界面活性剤などの化学原料をB to Bで販売しています。この辺りは、競合のライオンとそっくりです。

研究開発費は年間500億円以上投じており、ライオンの5倍と質・規模ともに国内では圧倒的です。

花王は研究・マーケティング・会社の規模、全ての面で国内ダントツでトップ。ただしグローバルではP&Gに負ける。

大学群採用実績の比較

業界トップで就活生にも大人気の花王ですが、採用校実績にはどのような傾向がみられるでしょうか?
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における花王の採用実績の”偏り”をまず見てみます。

ダイヤモンド『大学の序列』を参考(後述)
花王への大学群別の就職実績(29カ年)
難関国公立7大学とは、東工大、一橋大、神戸大、筑波大、横浜国立大、首都大、広島大の7大学のことです。
大学によっては29カ年よりやや短い場合があります。
2017年までの統計データですが、全て連続したデータであるわけではありません。
データ分析
上位大学からが多いのは間違いないが、中堅以下からも割と採用が多い。

花王のデータを集計してみましたが、旧帝大が断トツで多いです。
次点で、難関国公立早慶などの一流大学が多いという結果になりました。
なので、花王がいわゆる高学歴を多く採用しているというのは、間違いない事実であります。

さすが研究開発費を500億円以上もかける会社だけあってアカデミックな人材もたくさん採用するのでしょう。

しかし、注目して欲しいのがMARCH関関同立といった中堅校からも、相当数の採用があるという点です。
同じ化学業界である『三菱ガス化学』や『信越化学』と比較すると、その数は歴然の差です。
加えて、その下位大学群である日東駒専産近甲龍からもそれなりの数の学生を採用しているのがデータから見て取れます。

三菱ガス化学なんて日東駒専産近甲龍の採用数が『29年間で合わせて5人』ですからね・・
その点、花王はこれまで100人近く採用しています。
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花王は上位大学群だけでなく、中堅大学群からも割と採用する

特に実績の多い大学ベスト10

次に具体的に採用数の多い各大学をランキングで見ていきます。

過去29カ年での花王への就職実績
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 大学名 採用実績(過去29カ年)
1 早稲田 215
2 慶應 191
3 京大 162
4 東京理科大 143
5 東大 122
6 阪大 119
7 東工大 108
8 東北大 92
9 明治 77
10 同志社大 74

早慶東大京大東工大阪大東北大といった上位大学が順当にップ10にランクインしているのはある意味当然ですが、その他に明治同志社及び理科大がランクインしているのが面白いところ。

理科大はほんと大企業からの評価高いですね

あと早慶がトップ1,2なので、花王は早慶枠が多いですね。

学歴重要度

花王の評価

学歴重要度:(結構高い)

私が判断した花王における就職での学歴重要度は、3.5です。

確かに旧帝大早慶からの採用が多いのは事実ですが、中堅大学からの採用も一応あります。そういった理由から3.5をつけました。

学歴重要度は就職データを数値化・分析し独自に判断してます
学歴重要度の根拠
  • 旧帝大・難関国公立・早慶などの一流大学からの採用が多い
  • しかし日東駒専や産近甲龍をはじめとする中堅大学からの採用も一応はある
  • 理科大という中堅大からの採用も多い
  • ただし下位大学からの採用はさすがにあまりない
これらの理由から、学歴重要度は3.5としました。

まとめ

花王は国内No.1の日用品メーカーだけあって、上位大学からの採用がかなり多いです。
旧帝大早慶・東工大などの難関国公立が3大勢力となっています。

とは言え、他の一部化学大手と違い、キチンと(?)MARCHや関関同立などの中堅大学からも採用しています。

日東駒専や産近甲龍からも多少の採用があります

花王が採用する中堅大学の学生は、どういった役割を期待されて入社するのか?
また上位大学の学生は学力以外でどのような点が求められているのか?
その辺りを調査することは必須というところでしょうか。

参考

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