今回は日用品大手で就活生に大人気『花王』の、就活における『学歴の重要性』と『採用実績の多い大学』を見ていきたいと思います。
就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、間違いなく企業毎にカラーがあるためです。
日用品で有名な化学系企業である『花王』には、どのような傾向があるでしょうか?
まずは簡単に企業紹介をして、その後に採用大学について考察していきたいと思います。
会社の概要
まず花王がどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 日用品、化粧品、ヘルスケア |
主な商品 | レノア、ファブリーズ、アリエール、JOY、パンパース、パンテーン |
売上 | 約9兆円 |
平均年収 | 約816万円 |
特徴 | ・日用品で国内ダントツNo.1 ・CMなどの広告戦略もうまい ・界面活性剤などの化学原料も売っている ・海外売上比率かなり高い(34%) ・研究開発費がライオンの5倍以上とダントツ |
花王が求める人材は、『変化をチャンスと捉える前向きな発想と行動力のある人』だそうです。
まあ日本のメーカーはどこもだいたい変化に対応しないと生き残れないですね。
(AI, IoT, エネルギー源, 新興国の台頭 etc )
花王は『リンスの要らないメリット』『ビオレママになろう♪弱酸性ビオレ♪』『サクセス!』など、CMでもお馴染みの”日用品”を販売している会社です。
技術力もトップレベルの高水準ですが、同時に広告戦略もうまいと言われています。
また、日用品のみならず化学原料の供給会社でもあります。界面活性剤などの化学原料をB to Bで販売しています。この辺りは、競合のライオンとそっくりです。
研究開発費は年間500億円以上投じており、ライオンの5倍と質・規模ともに国内では圧倒的です。
大学群採用実績の比較
業界トップで就活生にも大人気の花王ですが、採用校実績にはどのような傾向がみられるでしょうか?
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における花王の採用実績の”偏り”をまず見てみます。

花王のデータを集計してみましたが、旧帝大が断トツで多いです。
次点で、難関国公立や早慶などの一流大学が多いという結果になりました。
なので、花王がいわゆる高学歴を多く採用しているというのは、間違いない事実であります。
しかし、注目して欲しいのがMARCHと関関同立といった中堅校からも、相当数の採用があるという点です。
同じ化学業界である『三菱ガス化学』や『信越化学』と比較すると、その数は歴然の差です。
加えて、その下位大学群である日東駒専と産近甲龍からもそれなりの数の学生を採用しているのがデータから見て取れます。
その点、花王はこれまで100人近く採用しています。


特に実績の多い大学ベスト10
次に具体的に採用数の多い各大学をランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 早稲田 | 215 |
2 | 慶應 | 191 |
3 | 京大 | 162 |
4 | 東京理科大 | 143 |
5 | 東大 | 122 |
6 | 阪大 | 119 |
7 | 東工大 | 108 |
8 | 東北大 | 92 |
9 | 明治 | 77 |
10 | 同志社大 | 74 |
早慶や東大・京大・東工大・阪大・東北大といった上位大学が順当にップ10にランクインしているのはある意味当然ですが、その他に明治と同志社及び理科大がランクインしているのが面白いところ。
あと早慶がトップ1,2なので、花王は早慶枠が多いですね。
学歴重要度
学歴重要度:(結構高い)
私が判断した花王における就職での学歴重要度は、3.5です。
確かに旧帝大や早慶からの採用が多いのは事実ですが、中堅大学からの採用も一応あります。そういった理由から3.5をつけました。
- 旧帝大・難関国公立・早慶などの一流大学からの採用が多い
- しかし日東駒専や産近甲龍をはじめとする中堅大学からの採用も一応はある
- 理科大という中堅大からの採用も多い
- ただし下位大学からの採用はさすがにあまりない
まとめ
花王は国内No.1の日用品メーカーだけあって、上位大学からの採用がかなり多いです。
旧帝大・早慶・東工大などの難関国公立が3大勢力となっています。
とは言え、他の一部化学大手と違い、キチンと(?)MARCHや関関同立などの中堅大学からも採用しています。
花王が採用する中堅大学の学生は、どういった役割を期待されて入社するのか?
また上位大学の学生は学力以外でどのような点が求められているのか?
その辺りを調査することは必須というところでしょうか。