今回は製薬業界における準大手企業である『田辺三菱製薬』について、就職における『学歴の重要性』について考えていきます。
就活にあたって会社の採用校実績を知ることは重要です。
一流大学ばかり採用する会社、中堅大学からもある程度採用する会社など、企業毎の特色が存在するためです。
まずは簡単に企業紹介をした後、採用大学について考察していきたいと思います。
会社の概要
まず田辺三菱製薬の会社概要について簡単に見ていきます。
事業内容 | 医療用医薬品, 一般用医薬品 |
主な商品 | レミケード:関節リチウム薬 ラジカヴァ:筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬 テネリア:糖尿病治療薬 タナベ胃腸薬:胃腸薬 |
売上 | 4,247億円 |
平均年収 | 約901万円 (総合職) |
特徴 | ・医薬品業界準大手 ・07年に三菱ウェルファーマと田辺製薬が合併して誕生 ・抗リウマチ薬『レミケード』が主力 ・国内売上3,077億円に対し、海外売上1,170億円(比率27.6%) ・17年にイスラエルの製薬偉業を買収 ・一般用(OTC)医薬品も販売 ・三菱ケミカルHDの子会社 |
田辺三菱製薬は医療用医薬品で、国内準大手です。
関節リウマチ薬の『レミケード』や『シンポニー』、あるいは筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬の『ラジカヴァ』などが主力製品です。
4,247億円の全売上高(2018年)の内、医療用医薬品は約3,500億円、一般用医薬品の売上高は約37億円でした。
海外売上の半分ほどを『ロイヤリティ収入』が占めます。
求める人材は、
『独自の価値を創造しつづける人材』となっています。
大学群採用実績の比較
では田辺三菱製薬における、大学群別採用数を見ていきましょう。
ここでは『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における採用実績の”偏り”を見ていきます。
田辺三菱製薬の採用は、旧帝大からの採用が極めて多くなっています。
高学歴が採用されやすい企業であることは間違いないでしょう。
一方、大阪に本社を置くためか、関関同立からの採用がかなり多くなっています。
武田薬品工業と同様の傾向です。
特に実績の多い大学ベスト10
では次に採用数の多い大学を、ランキングで見ていきます。
ただし大学によっては若干年数が異なる。
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 京大 | 135 |
2 |
阪大 | 131 |
3 | 東大 | 91 |
4 | 同志社大 | 88 |
5 |
東京理科大 | 66 |
6 |
関西学院大 | 61 |
7 | 立命館大 | 54 |
8 | 日本大 | 49 |
9 |
東北大 | 45 |
10 |
関西大 | 44 |
超高学歴がトップ3
田辺三菱製薬は、採用校のトップ3を東大・京大・阪大が占めると言う高学歴偏重な採用方針になっています。
また、関西資本の企業だけに、同志社・関西学院大・立命館大などの関関同立からも多数採用されています。
東大や京大からの採用者は、研究職採用が多いと思われます。
関東圏の大学では、早慶がランク外となる一方で、東京理科大が5位にランクインするなどここでも理科大の強さが光っています。
学歴重要度
学歴重要度:(かなり高い)
私が判断した田辺三菱製薬における就職での学歴重要度は、4.0です。
入社における学歴重要度は『かなり高い』にランクされます。
トップ3を旧帝大の上位大学(東大・京大・阪大)が占めているため、研究職は一定以上の学歴が要求されています。加えて全体を見ても、旧帝大の採用実績がずば抜けています。
一方、関関同立や理科大などからも、それなりに採用がありますが、一般的にあまり学歴を重視されない傾向にあるMR職採用が多いと想定されます。
- 旧帝大からの採用が多い
- とりわけ京大や東大及び阪大の採用が多い
- その他の旧帝大からは少な目
- 関西資本のため関関同立からの採用も多い
- 産近甲龍や日東駒専は少な目
まとめ
田辺三菱製薬は旧帝大の上位トップ3(東大・京大・阪大)が、最も採用されています。
関西に本社があるため、京大と阪大の実績が多いです。
その他、関関同立からも多いですが、産近甲龍からはかなり少な目です。
大手企業としては珍しく、早慶出身者があまり採用されていません。
採用校実績から見ても、研究職は旧帝大院卒が圧倒的に多いと思われます。
詳細はOB訪問で聞いてみることをオススメします。