今回は戸建て住宅で国内首位である積水ハウスの学歴重要度を見ていきたいと思います。住宅、マンション、リフォーム等、様々な事業を展開し、戸建て住宅では国内1位の大手企業。今回はそんな積水ハウスに採用されやすい大学について考察します。
会社の概要
まず積水ハウスがどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 戸建・分譲・賃貸住宅/マンションの建設、リフォーム、不動産フィー、都市再開発など |
主な商品 |
– |
売上高 | 2兆5,900億円 (経常利益:2,050億円) |
平均年収 | 945万円 (総合職ベース) |
特徴 | ・戸建て住宅で国内1位 (2位は大和ハウス) ・戸建・賃貸住宅の売上が33%で最も割合として大きい ・ブランド力がある ・高級鉄骨に強み ・海外売上高比率16% ・売上・利益ともに右肩上がりに成長(だがコロナの影響受けた) ・積水化学工業から1960年に独立した。 ・セキスイハイムとは別会社 ・3年後離職率が11%だった |
国内の住宅大手メーカー
積水ハウスは住宅分野の国内大手企業です。
住宅、マンション、リフォーム、都市開発等を手掛けています。
最大の競合は大和ハウスで、全体の売上では負けています。
その他は住友林業、積水化学工業(セキスイハイム)、旭化成ホームズ(へーベルハウス)、三井ホームなどがあります。
競合の多い業界です。
大学群採用実績の比較
では積水ハウスの大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における積水ハウスへの採用実績の”偏り”を分析します。
中堅私大が多い
積水ハウスの採用実績を見てみますと、MARCHや日東駒専などの中堅私大からの採用が極めて多くなっていることが分かります。
逆に高学歴とされる旧帝大や早慶などは少数派となっています。
特に実績の多い大学ベスト10
次に具体的に採用人数の多い10大学を、ランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大、国際教養大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない。私立ではICUが入っていない。
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 日本大 | 946 |
2 | 近畿大 | 476 |
3 | 関西大 | 462 |
4 | 明治 | 434 |
5 | 法政 | 369 |
6 | 関西学院大 | 294 |
7 | 立命館大 | 291 |
8 | 同志社大 | 289 |
9 | 専修大 | 257 |
10 | 東海大 | 231 |
私大中心の採用傾向
積水ハウスの採用校を個別にみても、やはり中堅クラスの有名私大が名を連ねます。
早慶では早稲田が14位で慶應は36位と、意外にもあまり採用されていません。
旧帝大では阪大の44位(66名)がトップでした。東大(16名)や京大(49名)、東工大(17名)等の最難関大出身者はあまり多くは採用されていないようです。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
学歴重要度
学歴重要度:
私が判断した積水ハウスにおける就職での学歴重要度は、1.0です。
以下に理由を示します。
- 中堅私大中心の採用傾向
- 旧帝大や早慶からの採用が少ない
- 福岡大などの地方私大からの採用も多い
- 東大や京大、東工大、一橋大などが少ない
これらの理由から、学歴重要度は1.0としました。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
まとめ
この記事は住宅大手の積水ハウスの学歴重要度を見ていきました。
その結果、営業職中心なためか日東駒専を中心とした中堅私立大学の採用が極めて多いことが分かりました。
売上高2兆円を超える大企業ですが、早慶や旧帝大からの採用少なく、意外な結果になっています。
また、理系の採用では修士卒よりも大卒(学部卒)の方が圧倒的に多くなっています。
積水ハウスは、あまり学歴に拘らない採用方針であるとみて間違いありません。