今回は関西地区の電力会社である関西電力の学歴重要度を見ていきたいと思います。規模としては電力会社で国内2位の業界大手企業です。今回はそんな関西電力に採用されやすい大学について考察します。
会社の概要
まず関西電力がどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 電気、ガス、その他エネルギー、情報通信、生活・ビジネスなど |
主な商品 |
– |
売上高 | 3兆1,800億円 (経常利益:2,100億円) |
平均年収 | 791万円 (全従業員ベース) |
特徴 | ・電力会社で国内2位 ・原発依存度が高く7基保有 ・都市ガス自由化によりガス事業に参入 ・情報通信などの異種事業にも積極的 ・”マイネオ”を提供するオプテージはグループ会社 ・金品授受問題による幹部の辞任などあり |
国内電力2位
関西電力は電力会社における大手企業で、国内2位の規模を誇ります。
原発を7基保有する原発依存度の高い電力会社でもあります。
電力・ガス自由化を受けた新規事業への参入や、IoTなどの次世代技術のへの取り組みも積極的。今後の人口減少などに起因する電力需要低下や、原発の廃炉問題などが課題。
大学群採用実績の比較
では関西電力の大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年における関西電力への採用実績の”偏り”を分析します。
高学歴指向の採用で関西圏有力
関西電力の採用傾向を見てみますと、旧帝大や難関国公立といった高学歴とされる大学出身者の採用が多くなっています。
同じ高学歴で語られる早慶の採用は比較的少なく(他の1流企業と比較して)、逆に関関同立は採用が多くなっており、関西資本の企業である特徴が出ています。
ただ、同じ関西圏でも産近甲龍からの採用は少なく、高学歴指向であることがわかります。
MARCHや日東駒専になると壊滅的な採用実績となっています。
特に実績の多い大学ベスト10
次に具体的に採用人数の多い10大学を、ランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大、国際教養大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない。私立ではICUが入っていない。
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 京大 | 511 |
2 | 阪大 | 383 |
3 | 神戸大 | 300 |
4 | 同志社大 | 205 |
5 | 東大 | 174 |
6 | 早稲田 | 153 |
7 | 慶應 | 146 |
8 | 立命館大 | 125 |
9 | 関西大 | 115 |
10 | 関西学院大 | 99 |
関西の最難関大出身者がトップ3
関西電力の採用大学を個別にみると、まず京大・阪大の採用実績が多いことが分かります。
つまり、旧帝大と言ってもその大部分は関西地区の京大と阪大で多数を占められていることが分かります。
また、3番手に神戸大、同志社が4位など、関西圏の難関校が多いです。
ただ東大出身者も多く、やはり偏差値エリートが多い印象です。
早慶もランクインしています。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
学歴重要度
学歴重要度:
私が判断した関西電力における就職での学歴重要度は、4.5です。
以下に理由を示します。
- 旧帝大および難関国公立出身者が多い
- 関関同立も多いが、産近甲龍は非常に少ない
- 中堅以下のグループからは殆ど全く採用がない
- 基本的には難関国公立以上でないと厳しい
これらの理由から、学歴重要度は4.5としました。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
まとめ
この記事では電力2位の関西電力の学歴重要度を見ていきました。
採用傾向としては、旧帝大以上の難関大が非常に多く、関関同立を除くと中堅以下では殆ど採用が壊滅的な状況です。
関西圏の大学が多いですが、東大や早慶、東工大など、関西以外でも高学歴なら門戸は開かれています。
総合的に見ると、関西電力には最低でも神戸大、もしくは同志社大ぐらいの学歴がないと、就職は厳しいと言えます。