今回は航空業界の最大手企業であるANA(全日本空輸)の学歴重要度を見ていきたいと思います。ANAは最も規模の大きい日本の航空会社で、近年大幅な拡大路線をとってきました。今回はそんなANAに採用されやすい大学について考察します。
会社の概要
まずANAがどのような会社か簡単に見ていきます。
事業内容 | 航空、航空関連、旅行、商社など |
主な商品 |
国内・海外旅客、旅行ツアー |
売上高 | 1兆9,700億円 (経常利益:590億円) |
平均年収 | 737万円 |
特徴 | ・航空業界で国内最大手 ・2013年にホールディングス制へと移行した ・国内線・国内線ともに充実、特に近年は拡大路線であった ・総二階建て旅客機エアバスA380購入など積極的な投資を行った ・新型コロナの影響で大ダメージを負っている(2020年8月現在) ・LCCの「ピーチ」を傘下に持つ ・ソニーと共同でAIロボット開発 ・2020年の新卒採用の募集は停止されている状況 ・今後のリストラも否定していない |
国内首位の大手航空会社
ANAは言わずと知れた日本が誇る大手航空会社で、規模でJALを上回ります。
また、JALは過去に1度、経営破綻の経験がありますが、ANAにはありません。
近年は、路線や機材、人員など拡大する方向で進めてきましたが、逆にそれが今回の新型コロナウイルスによる傷口を広げる結果となってしまいました。
航空会社は、鉄道、ホテル、飲食などとともに最もコロナウイルスの影響を受けている業界であり、現時点でまだ回復のめどが立っておらず、今後の行く末が心配されます。
2020年の4-6月は、たった3カ月で1590億円の赤字を出しています。
現在、”将来の見通しが立たない”として、新卒採用を取りやめています。
(2020年8月現在)
大学群採用実績の比較
ではANAの大まかな採用校の傾向を見ていきたいと思います。
『旧帝大』『早慶』『関関同立』などの括りで、過去29カ年におけるANAへの採用実績の”偏り”を分析します。
MARCH・早慶が多い
ANAの採用傾向を見てみますと、MARCHと早慶が多いです。
特にMARCHの強さには目を引きます。
それと比較して日東駒専は少なく、同じ関東圏の私立大ですが明暗が分かれています。
関西からはやや少なめです。
旧帝大などの難関校からも採用されています。
特に実績の多い大学ベスト10
次に具体的に採用人数の多い10大学を、ランキングで見ていきます。
(ただし大学によっては若干年数が異なる。)
また、千葉大、横浜市立大学、大阪市立大、大阪府立大、国際教養大など一部の都市圏国公立と地方国公立は集計に入っていない。私立ではICUが入っていない。
順位 | 大学名 | 採用実績(過去29カ年) |
1 | 青山学院 | 645 |
2 | 慶應 | 639 |
3 | 早稲田 | 588 |
4 | 立教 | 407 |
5 | 上智 | 348 |
6 | 関西学院大 | 305 |
7 | 同志社大 | 294 |
8 | 法政 | 274 |
9 | 学習院 | 267 |
10 | 日本大 | 255 |
い
青学が多ANAの採用大学を見ますと、青山学院大が圧倒的に多く採用されています。
日経225企業で青学が採用実績トップなのはANAぐらいではないでしょうか。
その他は早慶もやはり強いです。トップ10がオール私大です。
上智がランクインしているのも社風を感じさせます。
ちなみに、東大も138人となかなかの人数が採用されています。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
学歴重要度
学歴重要度:
私が判断したANAにおける就職での学歴重要度は、3.0です。
以下に理由を示します。
- MARCHが多く、逆に日東駒専は比較するとかなり少ない
- 産近甲龍も、関関同立に比べると圧倒的に少ない
- 早慶や上智が非常に多い
- 旧帝大からもそれなりに採用はある
これらの理由から、学歴重要度は3.0としました。
参考)週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列)
まとめ
この記事では国内航空大手のANAの学歴重要度を見ていきました。
採用傾向としては、MARCHや早慶が多く、意外と高学歴優遇を感じます。
旧帝大からもそれなりに採用されています。
ANAに入社するにあたり一番コスパが良いのは、日東駒専よりは頑張ってMARCHに入る、特に青学に入学するのが良ささそうです。あと関西よりも関東(首都圏)の大学の方がいいです。
とはいえ、コロナによる影響が甚大であるため、まずはこの国家的危機を乗り越え、新卒採用が再開されることを望みます。