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【資源】三菱商事の今後の金属資源戦略

三菱商事保有する金属資源についてまとめます。
“脱炭素”のテーマでもあり重要な資源である金属。EVや再エネ設備には、大量の銅が使用されるなど、今後の成長と収益を占う上でどの金属にどれだけ投資するのかを把握しておくことが重要です。

様々な公表資料から、三菱商事の今後の金属資源戦略を紐解きます。

現在保有する金属資源権益

三菱商事2020年データ
種類 生産量(万㌧/年)
原料炭 3,170
鉄鉱石 不明(前年は700万㌧/年)
22.7

※原料炭は石炭の一種なので本当は金属ではありませんが、鉱山事業なので金属としてカウントされてます。

今後の戦略

今後の金属事業については3つの大きな戦略があります。

3つの戦略と対応する金属
戦略 対応する金属資源
①低・脱炭素&水素化 原料炭、鉄鉱石、プラチナ系
②電化(EVなど) 銅、アルミ(ボーキサイト)、ニッケル、リチウム
③循環型(リサイクル) (銅などの資源回収)

①について

高品質な原料炭は鉄鉱石還元の際のCO2の削減につながります。
また、プラチナは”水素”における触媒に使用されます。(水素x酸素の燃料電池触媒)

②について

は銅線など。アルミはEVの車体(軽量化のため)。ニッケルリチウムや電池材料で重要です。

銅はEV車で大量に使用されるなど、将来的な需要がとてつもなく大きい資源です
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今後新たに投資する可能性のある金属

新規については以下になります。

  • プラチナ系
  • アルミ(ボーキサイト)
  • リチウム
  • ニッケル

※ リチウムとニッケルは過去には事業を行っていました。
ボーキサイト鉱山への参画は三菱商事初

その他、銅は追加投資による積み増しも検討されています。原料炭はデジタル化等駆使した優良化への投資が少なくとも行われます。

まとめ

三菱商事の金属ポートフォリオ
持ってる 原料炭、鉄鉱石、銅
持ってない(今後投資) プラチナ、アルミ、ニッケル、リチウム

三菱商事の金属資源事業についてまとめました。
三菱商事はほんとによく社会の潮流を読んで、次の一手を考えているなと思います。

まずは来るべき「電化」に必要なアルミニッケルなどの金属資源の安定供給を目指す予定です。

次は水素社会の到来に向けた触媒としてのプラチナ権益の獲得が期待されます。

参考:三菱商事金属資源グループの戦略

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