化学

<化学素材>人気企業ランキングトップ10を分析してみた(2020卒)

この記事ではキャリタスが発表した化学・素材系の人気企業ランキング(2020年卒)について、各社の売上や年収などのデータを用いて独自にわかりやすく比較しました。
それによりデータとしてわかることや気付いたこと、その他私の意見についてコメントしました。
ランキングから見える学生の考え妥当性などを考えたいと思います。
参考:https://job.career-tasu.jp/2020/guide/study/ranking/4_4.html

化学・素材の人気企業ランキングトップ10(2020年)

学生が選んだ化学・素材系の人気企業についてデータ一覧形式でまとめます。
ランキングはキャリタスが学生に対して行った調査結果に基づきます。

売上と平均年収は2018年度データ(2019年発表_有価証券報告書)
順位 企業名 売上 平均年収(※1) 3年後離職率
花王 1兆5,080万円 821万円 2.2%
旭化成 2兆1,700万円 787万円 12.0%
富士フィルム 2兆4,320万円 997万円(※2)
ライオン 3,490万円 708万円 7.1%
住友化学 2兆3,190万円 903万円 3.3%
TOTO 5,860万円 678万円 4.2%
ワコール 1,940万円 13.3%
カネカ 6,210万円 753万円 5.7%
AGC 1兆5,230万円 817万円 13.0%
10 クラレ 6,030万円 700万円 11.3%

3年後離職率は2019年四季報を参考
(※1)総合職限定ではなく全従業員ベースですので注意。
(※2)富士フィルムはホールディングスの年収。それ以外は全従業員ベース。

なので、全体的にやや低めに出ています。
また、富士フィルムはHDのデータなので他企業より高く出ています。

ランキングから受ける印象

全体的に選ばれておかしくない企業がランクインしていて、良いランキングだと思います。

花王1位に選ばれるのも、業界No.1知名度技術力待遇が良いのでよく理解できます。

ランキングは妥当かどうか?

『この企業が選ばれるならこの企業も選ばれるべきじゃない?』というところはあります。
例えば・・

繊維メーカーに関して、クラレがランクインするなら、より売上高知名度などで上回る東レがランクインしてもよい気はします。例えば東レは炭素繊維という重要な素材で世界シェア1位を獲得しています。(※ 東レは12位にランクイン)

総合化学メーカーに関して、住友化学は財閥系で化学業界トップクラスの規模と伝統があるので良いと思います。化学業界No.1である三菱ケミカルは合併が多く内部がゴタゴタしてる可能性もあって少し敬遠してしまうのもわかります。
(※ 三菱ケミカルは11位にランクイン)
カネカは、地味ですが技術型の優良企業です。『渋い選定』と思います。

トイレタリー系に関しては、ライオンが4位となっています。
確かにBtoC企業で一般消費者になじみがあるのは事実ですが、一方で営業利益率数%台と業界水準より低いですし、年収花王P&Gユニ・チャームなどの競合他社と比較すると低いので、4位という位置に関しては少しだけ疑問です。
(※ ユニ・チャーム14位、P&G20位にランクイン)

しかし、ライオンはホワイトな企業なのでトップ10へのランクイン自体は妥当と思います。

AGCに関して、この企業は基本的にはガラスメーカーで知名度と言う点に関してはやや劣りますが、技術力が高く日本が世界に誇るべき企業の1つなので、ランクイン自体は妥当だと思います。ただし入ってからのレベルが高いのは覚悟しなければいけません。
またリストラもたまにあります。

TOTOは、便器に関して業界No.1ですし海外進出もこれからというところなので、実績と成長の余地の両方がある企業で良いと思います。
また総合職だと平均年収895万円と高額なのも良いと思います。
トイレのイメージが強いですが技術志向の会社でもあります。

ワコールは、基本的に営業職開発職デザイン職がメインなので、研究開発を目指す人がうける企業ではないです。
ただし総合職の平均年収は748万円なので待遇はそれなりに良いと思われます。

富士フィルムについては、激務&リストラの可能性が付きまとうので、いくら技術力が高くて世界シェア100%の液晶ディスプレイ用フィルム素材などを作ってるとしても、私はあまり行きたいとは思いません。(※ あくまで個人的感想。)

私が選ぶ化学・素材系企業ランキングトップ3

私ならどの化学・素材企業に行きたいか?
またそれは何故か?についてランキング形式で3社まとめてみました。
技術系の私が行きたい企業について、独断でまとめました。ご参考にして下さい。

エネルギーや化粧品は化学・素材系には分類されないとしてキャリタスの方針通り除外しています。
売上と平均年収は2018年度データ(2019年発表_有価証券報告書)
順位 企業名 理由
信越化学工業 営業利益率が20%を超えるという、恐ろしいほどの高収益企業で、安定・高収入であるため。
また、アメリカで新たにエチレン工場を新設するなどチャレンジングな事業も行っているため。
素材系メーカー。
売上:1兆5,940億円
平均年収:855万円(全従業員ベース)

住友化学 財閥系で安定・好待遇。
三菱ケミカルは『合併』を繰り返しているので、出身母体による社内のゴタゴタが危惧される。
反面、住友化学はそれほど大きな合併がない。
電池系や肥料などで、世界レベルの製品多数。
石油化学を持ち上流を押さえた伝統企業。
売上:2兆3,190億円
平均年収:964万円(総合職ベース)
3 日本ガイシ 地味だがセラミック製品をメインとするBtoBメーカーとしてかなり優良な企業。
海外売上高比率も71%と高く、内需が縮小すると予想される日本において、今後も安定した成長が期待される。
売上:4,640億円
平均年収:985万円(総合職ベース)
信越化学は一押しです。かなり高収益企業で『すごい』と言えます。
全般的にBtoB化学素材系メーカーは、隠れ優良企業が多いのでおススメです。
化学素材メーカーは安定していますし技術力も高いことが有名ですよね。
東レの炭素繊維や、韓国への輸出規制でも話題になった昭和電工などの『フッ化水素酸』、三菱ガス化学の『フッ化ポリイミド』などの素材分野は、現在日本が残された世界で戦える数少ない領域です。
電気や製薬メーカーと違い、リストラもたまにしか聞きませんね~。

まとめ

化学・素材系人気企業ランキングについて分析しました。
基本的には大企業高待遇な企業がランクインしていますが、カネカやクラレといった地味めな優良企業がランクインしているのも特徴でした。
AGCや富士フィルムに関しては、技術力が相当高く、また稀にリストラも断行する会社なので中途半端な気持ちで入っても結局は離職することになってしまいそうではあります。

化学素材系BtoBメーカーには、信越化学や日本ガイシなど、隠れ優良企業が多いので是非たくさん企業研究しましょう。

信越化学などは『隠れ』というレベルではないかもしれませんが。。

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