この記事では2020年度コロナ禍の影響を大きく受けた日本の総合商社について、純利益比較を行います。
今回は五大商社に加え、豊田通商と双日を加えた7総合商社についても見ていきます。
トレーディング企業として事業を展開する総合商社にとって、売上高の増減以上に純利益の実績は重要です。バフェット(※1)も均等投資した5大商社の実績を中心に見ていきたいと思います。
※1 2020年度に投資会社バークシャー・ハサウェイを通して五大商社に均等に投資を実施
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2020年度)5大商社の純利益比較
まずは5大商社だけで比較します。
実績
2020年度純利益
住友商事だけ五大商社で唯一の赤字です。コロナの影響で鉱山の操業が停止されたのが大きかったです。
三菱商事や三井物産も原油や鉄鉱石などの資源価格の下落で一時苦しみましたが、後半は経済の正常化の流れで持ち直しています。来期はもっと持ち直すでしょう。(三菱商事と三井物産はポートフォリオの資源割合が高い。)
伊藤忠商事の最近の強さは凄い。三菱商事、王者陥落。住友商事はやはり弱い。丸紅は予想外に強かった。
来期予想(見込み)
2021年度純利益見込み
今期は丸紅にも抜かれて総合商社4位と散々たる結果でしたが、来期は少なくとも丸紅よりは上回るという見込みになってます。
2020年度)総合商社7社の純利益比較
次に豊田通商と双日を加えた7社で比較します。
実績
2020年度純利益
三菱商事は豊田通商と双日にはなんとか勝ちました。
住友商事は・・
住友商事は・・
来期予想(見込み)
2021年度純利益見込み
まとめ
三菱商事が王者陥落したのが大きなニュースでした。(しかも4位まで転落しました。)
伊藤忠商事は強かったですし、三井物産は安定感があります。
伊藤忠は昨今は非常に波に乗ってるのを感じます。
景気の影響を大きく受ける総合商社ですが、資源価格の持ち直しもあってコロナ禍を持ちこたえることができました。
赤字転落は住友商事だけでしたが、来期はコロナの影響がある程度収束するということですべての総合商社で黒字を見込んでいます。
来期予想も伊藤忠商事が1位。もはや総合商社の王者は伊藤忠なのだろうか!?
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