石油開発については、なんとなく石油メジャーなどの欧米企業が強いイメージですが、国内企業も石油・天然ガスの開発や、権益の取得などを行っています。
事業内容において対象となる企業はまずはINPEX(旧・国際石油開発帝石)や石油資源開発(JAPEX)、その他石油元売りのENEOS、出光昭和シェル、ほかには総合商社になります。
この記事では、日本企業の中で、最も原油や天然ガスの生産量が多い企業がどこなのかについて紹介しています。
原油・天然ガス生産量の比較
ランキング
順位 | 企業名 | 生産量(万バレル/日) |
1位 | INPEX | 57.3 |
2位 | 三井物産 | 25.7 |
3位 | 三菱商事 | 21.7 |
4位 | ENEOS | 13 |
5位 | JAPEX | 6.2 |
6位 | 伊藤忠商事 | 4.4 |
7位 | 丸紅 | 2.7 |
8位 | 出光昭和シェル | 2.4 |
1位はINPEXです。2位以下に2倍以上の差を開けています。
企業別
1位:INPEX
57.3万バレル/日
主要産出地:アジア・オセアニア、中東・アフリカ
2位:三井物産
25.7万バレル/日
主要産出地:中東、東南アジア、オセアニアなど
3位:三菱商事
21.7万バレル/日
主要産出地:ブルネイ、オーストラリア、米国(キャメロン社)など
三菱商事は天然ガス比率が高いようです。
参考(p.19)
4位:ENEOS
13万バレル/日
主な天然ガス産出地: マレーシア、インドネシア
主な石油産出地: UAE、カタールなど
5位:石油資源開発(JAPEX)
6.2万バレル/日
主要産出地:日本、北米、中東など
まとめ
この記事では、原油・天然ガスというエネルギーの上流資産を保有する日本企業を紹介しました。
日本企業の中ではINPEXが生産量において突出していますので、原油・天然ガス投資狙いならINPEXは外せません。
また、三井物産、三菱商事といった総合商社も生産量が多く2位、3位はこれら商社です。
原油・天然ガスの権益狙いの投資をしたい場合、日本企業ならINPEXが最優先候補となりますが、三菱商事、三井物産などの総合商社も外せません。
次に石油元売りが本業であるENEOSがきます。
三菱商事の特徴としては、天然ガスの比率が極めて大きいですことは知っておいた方が良さそうです。原油も天然ガスもどちらも重要な資源ですが、天然ガスの方が火力発電の電源としてはクリーンである一方で、天然ガスからはガソリンはとれないなどの特徴があります。
脱炭素の観点からは、天然ガスの重要性が高まっています。
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