2019年度の総合商社、資源割合とその内容についてみていきます。
この記事では総合商社は稼いだ額のうち、どれだけ資源分野から得られたのか、また特にどの資源が強いのか?などについて記載しています。
2019年度冬はちょうどコロナが発生した年で、総合商社も少しだけ影響を受けました。
(本格的に影響を受けたのは翌年2020年度です。例えば住友商事が大赤字でした。)
2018年度と2020年度については以下の記事をご参照ください
(2018年度)総合商社大手5社の「資源」依存割合を比較5大総合商社は実はかなりエネルギーや鉱物資源に対して投資事業を行っています。
資源系が売上や利益に占める割合も相当高くなっています。
...
【総合商社】(2020年度)5大商社の資源割合およびその内訳、今後の見通し総合商社大手5社は、海外に原油や天然ガス、鉄鉱石などの”資源”の権益を保有しており、毎年巨額の利益を得ている。
特に2021年10月現...
利益における資源依存割合
純利益に占める資源割合(2019年度)
商社名 | 純利益 (億円) |
資源の純利益 (億円) |
資源割合 (%) |
三菱商事 | 5,353 | 1,990 | 37.2 |
伊藤忠商事 | 5,013 | 1,268 | 25.3 |
三井物産 | 3,915 | 2,430 | 62.1 |
住友商事 | 1,713 | 227 | 13.3 |
丸紅 | -1,974 | -1,660 | – |
資源の純利益比較(2019年度)
2019年度は丸紅が石油開発などで巨額の減損を行ったため、資源分野で大赤字となりました。
各資源権益における生産量
各天然資源の生産量 (2019年度)
商社名 | 石炭(※2) (/年) |
鉄鉱石 (/年) |
銅 (/年) |
原油・天然ガス (/日) |
三菱商事 | 3,160万t | 700万t | 23.8万t | 24.1万バレル |
伊藤忠商事 | 950万t | 2,320万t | no data | 4.2万バレル |
三井物産 | 1,360万t | 5,780万t | 15.3万t | 25.9万バレル |
住友商事 | 590万t | 560万t | 5.8万t | 0.57万バレル |
丸紅 | 634万t | no data | 14万t | 3.2万バレル |
(※2)上記の「石炭」の記載内容について
三菱商事、丸紅: 原料炭
住友商事: 一般炭+原料炭 (生産量比で約4:1。一般炭の方が多い。)
伊藤忠商事、三井物産: 一般炭+原料炭
原油・天然ガス生産量の比較
原油・天然ガス生産量の比較(2019年度)
原油、天然ガスの生産量は三井物産と三菱商事が毎年圧倒的に強いです。
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まとめ
2019年度の総合商社(5大)の資源割合についてまとめました。
順番は前後しますが、2018年度と2020年度の内容も一緒に眺めてみると、コロナの影響なども含めてより理解しやすいかもしれません。
今回は以上です。
ちなみに、5大ではありませんが、総合商社では「双日」も資源権益を保有しています。
レアアースなどに特徴があります。
レアアースなどに特徴があります。
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